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O plus E 2022年Webページ専用記事#3
 
 
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』
(ワーナー・ブラザース映画 )
      (C) 2022 Warner Bros. Ent., All Rights Reserved.
Wizarding World TM Publishing Rights (C) J.K. Rowling
WIZARDING WORLD and all related characters and elements are trademarks of and (C) Warner Bros. Entertainment Inc.

 
  オフィシャルサイト[日本語][英語]    
  [4月8日より丸の内ピカデリー他全国ロードショー公開中]   2022年3月24日 梅田ブルク7[完成披露試写会(大阪)]
2022年4月9日 109シネマズ港北
       
  (注:本映画時評の評点は,上からの順で,その中間にをつけています)  
   
  観る前に絶対に予習・復習が必要:筆者の失敗体験  
  本作はシリーズの3作目だが,既に「ファンタビ」という愛称も生まれ,大人気だった『ハリー・ポッター』シリーズの前日譚という評判が定着しているようだ。ポッタリアンと呼ばれた熱烈ファン層を継承しているようだから,公開前から大ヒットが約束されているようなものだ。そうしたマニアックは過去作の細部まで覚えていて,登場人物の性格や人間関係もしっかり把握している。こうした場合,映画評サイトはどんな情報を提供して,何を論評すべきか,大いに悩んだ作品である。少し長くなるが,その自問自答から語ることにする。
 CG/VFXの発展史を同時代進行で記録しようと,20年以上も続けているこの映画評サイトだが,使われているCG技術自体を解説・評価していたのは当初の10年未満だ。CGを中心としたVFX技術体系のレベルは格段に高くなり,ツールの普及も進んだので,さほどの大作でなくても,ハイレベルのVFXシーンを容易に達成できるようになった。そうなると当欄の評価基準も,CG/VFXシーンの技術的新規性や該当シーン数でなく,使い方の巧みさ,演出面での斬新さへと移って来ている。即ち,VFXを駆使していかに魅力的なシーンを創出しているかに着目している。
 SF, ファンタジー,ホラー,スーパーヒーロー映画等の利用が定番だが,その他の普通のドラマでも,目立たないVFX利用は当たり前になっている。それに連れ,当欄では短評欄の比率がどんどん増えてきた。実のところ,映画を見終わるまで,どの作品をメイン欄で扱うかが決まらないこともしばしばである。
 では,どのような読者を想定しているかと言えば,当サイトを愛読され,作品の選択基準をよしとし,筆者の論評に関心をもって下さる方々だろう。観る映画を決める一助になっていれば幸いだし,観賞後に印象や意見の相違を楽しまれるのでも構わない。プロの映画批評家たちの評価やコメントも,各人で見事に分散している。所詮,映画評論とはその程度のものだ。読者もそれは承知の上と考え,平均的な読者層を想定して,解説や個人的感想を書いているつもりだ。
 改めて考えると,そこに当該作品のマニアックなファンは想定していない。熱心な固定ファンの多くは,何と言われようと新作は必ず見に行く。彼らは批評家の評点や感想など気にもしないし,どんな酷評もものともしない。SNS上で同好の士たちと語り合うことの方が関心事だ。
 そんな前提の下に,本作については,未見の読者に対して,以下の2点を強く言っておきたい。これを怠ると,本作の内容はさっぱり理解できず,ましてや楽しむことも出来ないからだ。
(1) この映画は,絶対に予備知識なしに観てはいけない。最低限,予告編は観て,主要登場人物の名前と演じる俳優を確認しておく必要がある。
(2) そうした予習をした上で,時間があれば,公式サイトを点検し,シリーズの過去2作もしっかりと復習しておくことを勧める。
 予備知識,先入観なしに観た方が良い映画は多々あるが,本シリーズは全くそうではない。新しいファンを獲得したいなら,登場人物の過去は知らなくても,物語自体は楽しめ,終盤は完全に没入できる映画にするべきだが,本作にはその配慮がない。即ち,「ハリポタ」シリーズ以来のファンの目しか意識していないように思える。
 上記のコメントは,筆者の失敗体験に基づいている。去る3月24日夜,時間がなかったので,何の予習もせずに,本作の完成披露試写会に駆けつけた。通常なら会場で配られるはずの正規のプレスシートがなかった。それがないと,本編上映前に「Production Notes」を概観しておくことができない。
 当欄では,第1作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)は激賞していた。2作目の前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18年11・12月号)は,評点は下げたものの,しっかり紹介記事を書いていた。それゆえ,映画を見始めれば何とか過去作は思い出せると考えたのだが,これが甘かった。前作までのおさらいはなく,いきなり物語に突入する。主要登場人物間の関係を予め分かっていないと,その後の展開について行けない。理解不能だったのは,後述するような原因もあったのだが,それを知ったのは観賞後のことであった。
 帰路の車中で本作の印象をメモしようとして,自分で書いた前作の紹介記事を見て驚いた。何と,ほぼ同じ印象ではないか。要約すると,以下の4点である。
@ 前作や「ハリポタ」シリーズの知識がないと理解しづらい
A 物語の構想も本作の筋立ても悪くない。お粗末なのは脚本だ
B 物語が二転三転し,その意味が分かりやすくなく,観客がついて行けないシナリオだ
C マグルは殆ど登場しないから,魔法が多いのも当然だが,安易に使い過ぎだと感じる
 このままの理解では,とても解説記事は書けないので,一般公開後にもう一度映画館で観ることにした。さすがに,2度目となると内容はほぼ理解できた。即ち,物語が難解だった訳ではなく,しっかり予習してから観ることを要求していただけだった。
 
  シリーズの繋ぎに過ぎず, 熱烈ファン以外はスキップして可  
  完成披露試写会時には,まだ内容に関する箝口令が敷かれていたが,それが解禁になる頃,公式ホームページはかなり充実していた。シリーズの概要や魔法動物をまとめて紹介するページもあって,シリーズのファンに対して,新作の興味をかき立てる広報作戦だ。公開直前に提携したサイトからヨイショ記事が出て来て,公開後には私的なネタバレのページも多数登場するのは慣例だが,このシリーズにはそれが殊更多い。今回は,配給会社自身が発表した長い特報記事があり,新しいスチル画像が公開され,軽いネタバレと思える記述まであった。それだけ広報宣伝に力を入れている証拠とも言えるが,こうした事前情報を多数流しておかなければ,いきなり見てもさっぱり分からないことを配給サイドが認めているように思えた。
 公開後のシネコンでの観賞は,公開日の翌日4/9(土)の午後に出かけた。前夜に地上波放送で第2作が放映されていたので,その宣伝効果がどの程度あるのかを確認したかったからである。最近よく行く,港北NTのシネコンはいつもガラガラなのだが,最近では一番客席が埋まっていた。少なくとも,同じシネコンで観た『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(21年Web専用#5)『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(21年Web専用#6)よりも集客力がある。やはりハリポタのもつ広報力は大したものだと再認識した。こういう人たちには,事前の予備知識取得を訴える筆者の呼びかけなど無用だろう。
 本作の監督は,3作連続となるデイビッド・イェーツで,『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07年8月号)から数えると,これで7作連続のメガホンとなる。主役は魔法生物学者のニュート・スキャマンダーで,ホグワーツ魔法魔術学校の指定教科書「幻の動物とその生息地」の著者の動物学者である。このニュートを英国人男優のエディ・レッドメインが演じていることくらいは,映画ファンなら誰もが知っている。彼の周辺の人々も,1人を除いて,前作までと同じ俳優たちが演じている。
 以下,上述した2作目と同じ印象だとした4項目を中心に,本作に対する感想を整理して述べる。

【登場人物と配役】
 ニュートが主人公であるが,既に前作で話題は,恩師で偉大なる魔法使いのアルバス・ダンブルドア(ジュード・ロウ)と彼の宿敵で史上最悪の「黒い魔法使い」ゲラート・グリンデルバルド(ジョニー・デップ)の対決へと移っていた。この2人が死闘を演じたことは「ハリポタ」シリーズでも触れられていたので,「ダンブルドア vs. グリンデルバルド」が本シリーズの焦点である。それがどういう経過を辿り,どういう決着の仕方をするのかが,この前日譚の最大の関心事であると言える。言わば,『スター・ウォーズ EP1〜EP3』でいかにしてアナキン・スカイウォーカーが暗黒面に落ち,ダースベーダーとなったかを知るのと同じくらいの重みをもつ。
 本作の表題から,ダンブルドア校長の若き日にどんな秘密があったのかを中心に描かれると分かっていたが,筆者は不覚にも,DV事件で敗訴したJ・デップが本シリーズから降板させられ,マッツ・ミケルセンが代役として起用されたことを知らなかった(写真1)。映画の冒頭で,J・ロウとM・ミケルセンがカフェで出会い,2人がかつて同性愛関係にあったことが明らかになる。名乗り合わないから,まさか片方が「黒い魔法使い」当人とは思わなかった。その後,市中には彼の顔を描いたポスター(指名手配書?)が貼られていて,「グリンデルバルド」と書かれていたが,まだそれでも気がつかなかった。J・デップ演じるゲラートの兄か弟かと思っていた。ダンブルドア側にも弟がいて,(詳しくは書けないが)その息子,即ち,甥に当たる人物も本作には登場していたからである。
 
 
 
 
写真1 「黒い魔法使い」の代役は,何とマッツ・ミケルセン 
 
 
  デンマーク人俳優のM・ミケルセンは「北欧の至宝」と呼ばれるほどの名優で,その殆どの出演作を当欄で紹介している。大半は善人の主人公だが,悪役でも通用する顔で,『007/カジノ・ロワイヤル』(07年1月号)では,目から血の涙を流す個性的な敵役を演じていた。代役となった本作では,むしろ風格はダンブルドアを凌いでいた。今後,最終作まで起用されると思われるが,やはり「黒い魔法使い」は元のジョニデの方がずっと似合っていたと思う。
 その他の主要登場人物も,殆ど名前を呼び合わないし,互いの関係を示唆するようなセリフも極めて少ない。予備知識なしにこの映画を初めて観るか,あるいは3年半前の前作を復習せずに本作を目にして,例えば「ニュートと殆ど行動を共にする青年は,実の兄のテセウス」「クイニーとジェイコブは恋仲だったが,マグルとの結婚を反対されたため,グリンデルバルドの側についた」「クイニーの姉のティナはニュートの恋人のはずなのに,なぜか凸凹チームには入っていない」等々を,すぐに理解できたであろうか? 固定ファンには無用の配慮なのかも知れないが,やはり説明不足で,物語への没入を妨げている。

【物語展開とシリーズ中での位置づけ】
 時代は,前作の数年後の1930年代という設定だ。物語としては,かつて愛し合ったダンブルドアとグリンデルバルドは,マグル(人間)の扱いを巡って反目しあう関係となり,グリンデルバルドは魔法世界を支配するため,国際魔法使い連盟のリーダーを決める選挙への出馬を表明する。「血の誓い」によって自らは戦えないダンブルドアは,ニュート達の凸凹チームにグリンデルバルドの野望を阻止する役目を託す……という筋書きだ。
 前作では,上記のAのように思ったのだが,3作目を終えて,シリーズ全体の構想もさほどではないと感じた。同じファンタジーでも,名作「指輪物語」を基にした『ロード・オブ・ザ・リング』3部作『ホビット』3部作とは,物語の骨格の堅固さや格調の高さが段違いである。所詮はシングルマザーの素人同然の女性作家が書いた処女出版作が大ヒットし,2匹目の泥鰌狙いで書き始めたばかりの前日譚であるから,構想がお粗末なのは当然だとも言える。映画は当初3作の予定が5作に水増ししたのだから,中身が益々薄くなっている。シリーズ折り返し点の本作はただの繋ぎに過ぎず,物語上,大きな進展はない。多忙で時間がないなら,本作はスキップして,「グリンデルバルドの野望は一旦阻止された」と記憶しておくだけで十分だと思う(ちょっと,酷評し過ぎか?)。
 それでは身も蓋もないので,映像的な見どころを紹介しておこう。1作目はNY,2作目はパリが中心地であったが,本作では,ドイツのベルリン,そしてヒマラヤ山中のブータン王国が主たる舞台となっている。NYやロンドン市内も少しは登場するが,前作に引き続き,英国の湖水地方にある「ホグワーツ魔法魔術学校」もしっかり再登場する(写真2),ポッタリアン達が泣いて喜ぶシーンだろう。グリンデルバルド一派がいる「ヌルメンガード」なる城も少しだけ登場する(写真3)。いずれもCG/VFXの産物であることは言うまでもない。
 
 
 
 
 
 
 

写真2 湖水地方にそびえる「ホグワーツ魔法魔術学校」

 
 
 
 
 
写真3 こちらはヌルメンガード城で,元は監獄とか
 
 
  世界各地を巡るのは,大作を豪華に見せる常套手段であって,物語上の必然性はないことが多い。本作はその典型だ。魔法を使って瞬間移動できるので,始末が悪い。それゆえ,ワープ先はいかにもそれらしき光景として描いていて,別の場所に移動したことを強調している。写真4は,ラリーとジェイコブが移動した1930年代のベルリンの光景だが,まるでナチス・ドイツの集会だ。鉤十字の旗はなかったが,あっても不思議はない雰囲気を醸し出している。
 
 
 
 
写真4 1930年代のベルリン。まるでナチス・ドイツの集会のよう。
 
 
  こうした映画でブータン王国が登場するのは珍しいが,これもビジュアル面での豪華さを狙っての選択だろう。険しい山の山頂部に宮殿(寺院?)があり,長い階段の上に選挙結果を決定する会場が設けられている(写真5)。何のためにこんな場所で決着をつけるのかの説明はない。ブータンには行ったことはないが,筆者はタイのバンコクで登った「ワットアルン(暁の寺)」の急な階段を思い出した。アジアを感じさせる建造物として描いているのだろう。こちらもCGの産物と思われる。
 
 
 
 
写真5 ブータンの険しい山の上に,こんな建物が 
 
 
  前作のBと同様,場面や舞台が目まぐるしく変わるが,2時間23分を盛り沢山に見せようとしているだけで,大作を見たという満足感は乏しい。やはり,どう考えてもこのシリーズの脚本はお粗末だ。それに尽きる。

【魔法の動物たち】
 これをウリにしているだけあって,お馴染みのクリーチャーたちは一通り登場する。とりわけ,カモノハシに似た小動物のニフラー(写真6)と食用植物のクレソンに似たボウトラックル(写真7)は,「SWシリーズ」におけるR2D2とC3POのような存在で,本作にもしっかり出番が確保されている。
 
 
 
 
 
写真6 お馴染みの剽軽なニフラー 
 
 
 
 
 
 
 
写真7 ボウトラックルのピケットは,いつもニュートの肩の上に
  初登場の「ワイバーン」は,風船のように膨らみ,破裂すると翼が出て来て,大空高く飛翔する(写真8)。ユニークでいい出来だ。「マンティコア」は人面獣身でサソリの尾を持つ凶暴な魔法動物とされているが,本作ではカニとサソリの中間のような形で,洞窟のような暗い通路で登場する(写真9)。他にも多数登場するが,いずれも顔見せに過ぎず,こんなに要らない。
 
 
 
 
 
 
 

写真8 これが本作のワイバーン。ニュートたちを吊り下げて飛翔する。

 
 
 
 
 
写真9 これが本作のマンティコア。ボスキャラも登場する。
 
 
  お馴染みの不死鳥は,魔法能力の有無を確認するものとして描かれているが,本作で一番大きな役割を果たしていたのは,「キリン」なる動物である。首や脚の長いアフリカ産の「giraffe」ではなく,中国神話に登場する伝説上の聖獣「麒麟」を基にして描いているようだ。「キリンビール」のラベルに描かれている角や髭のある,あの動物だ。2020年に放映されたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』では,「仁政が行われている泰平の世に現れる」とされていたが,本作では「指導者に相応しい人物を見極め,その前に跪く生物」として描かれていて,選挙結果の判定機のような扱いを受けている。
 予告編にも登場せず,スチル画像も公開されないのが残念だが,勿論CGで生成されていて,質感も仕草も極めてハイレベルだった。鹿に似た体型で,赤ん坊でも細長い髭がある。最近のCG技術をもってくれば,この動物単体を描画するのは難しくないが,グリンデルバルドやニュートが抱き抱えた時の合成が見事で,動きも自然で,出色の出来映えだった。一体どうやって合成したのだろう? 俳優たちに反射マーカーを付けた実物の犬か猫を抱えさせ,それをCG製の「キリン」に置き換えたのだろうか? 物語自体の評価はせいぜい☆+だが,この「キリン」の描写ゆえに,☆☆に格上げしておこう。
 この動物は字幕では「キリン」と表記され,各俳優はそれを「チリン」と呼んでいるように聞こえた。恐らく,「麒麟」の中国語読みの「チーリン」と発音していたのだろう。「giraffe」でないのなら,日本語字幕は「麒麟」とすべきだと思う。
 本作のニュートたちの最終目的地をブータンにしたのは,麒麟伝説の発祥の地だったからとの記事を読んだ。これは本当なのか? どこを調べても,麒麟とブータンの繋がりは出てこなかった。ブータンの国旗(写真10)に描かれているのは「龍」であって,「麒麟」ではない。西洋人にはその区別がつかなかったのだろうか?
 
 
 
 
 
写真10 龍が描かれているブータンの国旗 
 
 
 【その他のCG/VFXシーンと魔法】
 Cと同様に,本作でも魔法シーンは頻出する。一流スタジオが描き慣れているだけあって,CG/VFXの品質は高い。ただし,見慣れたシーンばかりで,新規性には乏しい。特に,お馴染みの魔法の杖から発する光ビームによる攻撃は,またかという気がする(写真11)。もうこればっかりだ。他の武器も含め,その威力や優劣が示されていないので,致命的打撃を与えるものなのか,効果のほどが分からない。魔法自体も乱発し過ぎで,画面が騒々しい。有り難みもなければ,楽しみでもない。
 
 
 
 
 
写真11 「ハリポタ」シリーズ以来,もうこればっかり 
 
 
  ニュートの持つ鞄は,まるでドラえもんのポケットで,色々な物を隠すこともできれば,何でも飛び出して来る。紙や皿が多数宙を舞うシーンも過去に何度もあったが,今回は鞄の中からは,本,パン,クィデッチのボールまでもが,山のように飛び出して来る。いくらCGで容易に描けるとはいえ,これも食傷気味だ。
 強いて新しい魔法のアイテムを上げれば,ホグワーツの「必要の部屋」にあった円筒形の物体だろうか(写真12)。これが高速回転しているところに飛び込むと,目的とする別の場所にワープする。言わば,回転式の「どこでもドア」だ。
 
 
 
 
写真12 「必要の部屋」にあった円筒形の物体。名称は不明。
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  本作のCG/VFXの主担当は,前作に引き続きFramestoreで,副担当はDigital Domain 3.0,その他 Image Engine, Rodeo FX, RISE Visual Effects Studios, Raynault VFXという陣容だった。 継続して参加しているスタジオが多く,過去のCG資産を活用していることが窺える。
 
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