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O plus E 2021年Webページ専用記事#5
 
 
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
(ユニバーサル映画/東宝東和配給)
      (C)2019 DANJAQ, LLC AND MGM
 
  オフィシャルサイト [日本語][英語]    
  [10月1日よりTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー公開中]   2021年10月1日 109シネマズ港北 
       
  (注:本映画時評の評点は,上からの順で,その中間にをつけています)  
   
  しばらく記事を書く気になれなった言い訳  
  格別に待ち遠しかった映画だ。そうでありながら,視聴後,なかなか記事を書く気になれず,1週間以上も放っておいた映画である。お馴染み「007シリーズ」の25作目で,前作『007 スペクター』(15年12月号)の翌年から企画が始まり『Bond 25』のコードネームで呼ばれていた。4本契約だった6代目のボンドのダニエル・クレイグが,さらに1本出演することになったというので,興味が湧かない訳がない。5年もかけて完成した彼の最終作は,昨年2月の公開予定だったが,コロナ禍で何度も公開延期となり,図らずも全国的な緊急事態宣言解除の10月1日にようやく本邦公開が実現した訳である。
 公開日の2日前に,偶然,東京ミッドタウン日比谷のエントランスを覗いたら,アトリウムにボンドカーの「アストンマーティンDB5」(写真1)と敵役が乗ると思しき「ランドローバー・ディフェンダー」(写真2)が展示されていた。筆者以外にもケータイで写真を撮る人は多く,特典付きのムビチケの販売デスクには列ができていた。前評判は上々,待ちかねていたファンが少なくないと実感できた。
 
 
 
 
写真1 ミッドタウン日比谷に展示されていたDB5。ナンバーは『スカイフォール』時のもの。 
 
 
 
 
 
写真2 ランドローバー・ディフェンダーの漆黒のボディ
 
 
  本誌9・10月号での掲載は諦めていたが,公開が近づいても一向にマスコミ試写会がない。止むを得ず,台風16号の接近で傘もさせない横殴りの雨の中,ずぶぬれになりながら,公開初日の最初の回にシネコンに辿り着いた。平日の午前中だったので,さすがに座席はかなり空いていたが,それでも熱心なファンと思しき観客が相当数いた(皆,在宅勤務中に抜け出して来たのだろうか?)。
 そこまで苦労して視聴しておきながら,記事を書く気分にならなかったのには,いくつも理由がある。
 @1年半以上の公開延期の間,かなりの秘密主義で,内容や制作過程に関する情報が伝わって来なかった。ようやく今回の公開日が本決まりとなって以降,配給会社の宣伝担当からは,凄まじい回数のニュースリリースが送られて来た。ただし,主要キャスト名や過去作品のおさらい程度で,大した情報はない。D・クレイグの最終作であることばかりが強調されている。要するに,絶対に見逃せない話題作であることをしっかり宣伝しろということだ。そのくせ,一般マスコミ用の試写会は無しだという(VIP用にはあったのだろうが)。中身を観ずにどうやって提灯持ち記事を書けというのか! この配給会社の方針に,映画自体への興味が半減していた。
 Aここまで延期したからには,この映画で一気に稼ぎたいという台所事情は分かる。ネタバレ流出を極度に恐れていることから,6代目ボンドの最終話に相応しい出来映えであることも予想できた。旧4作は1作毎に評価が上下したので,この最終話は大いに期待した。ところが,その期待ほどの作品ではなかった。さりとて,全くの凡作ではなく,酷評するほど悪くはない。大作感はあるし,アクションもシリーズの平均点はクリアしている。では何が期待通りでなかったかと言えば,個人的な好みのボンド映画でなかったということに尽きる。ほぼ,それだけのことだ。
 Bそういう場合は,CG/VFXだけ褒める記事にしてお茶を濁すのが常套手段なのだが,むしろその点で酷評したくなるほどだった。SF大作ほどではないが,アクションシーンにはかなりの分量のVFXを使っている。それでいて,そのスチル写真公開が皆無である。VFX専門サイトや業界団体の頁を見ても,何の情報もない。VFXをウリにしないのは最近の傾向ではあるが,ここまで何もないのも珍しい。
 Cマスコミ試写はなかったのだから,記事を書いて配給元に報告する義理はない。しかしながら,当欄がどう評価するかを待っている愛読者もおられるだろうから,25作目の本作だけスキップという訳にも行かない。それじゃ一体,何を書こうかと迷っている内にどんどん日が経ってしまった。この時期本業が多忙で,余技の映画評にかまけている余裕がなかったこともある。公開が延期続きであったのだから,自腹で観た映画の紹介記事執筆が遅れても,誰にも文句を言われる筋合いもない。
 という自己弁護をしながら,何を書くか自問自答しながら,ようやく本稿執筆にこぎ着けた次第である。
 
  長尺過ぎるのが欠点で, 結末は個人の好みの問題  
  繰り返すが,本作が期待外れだったのは,全くの個人の好みの問題である。余技とはいえ,こうした映画評を20年以上も書いているからには,できる限り客観的な論評をするように心がけている。ところが,多数の紹介記事,感想記事,挙句の果てはネタバレサイトも多数存在する「007シリーズ」や「SWシリーズ」は,個人的好みだけで記事にしていいと心得ている。以下,いつもと少し異なる構成で,好き勝手に書いてみよう。

【あらすじ】
 秘密諜報員を引退後,南の島で余生を送っていた主人公のもとに,旧知のCIAの友人から依頼が舞い込む。その使命は,誘拐された秘密兵器の鍵を握る科学者を救出し,世界制覇を目論む悪人の企てを阻止し,世界の危機を救うことだった。全くお決まりのパターンで,これだけだと主人公名も作品名も特定できないくらいの定番のスパイアクション映画である。
 今回の事件は前作から5年後の設定で,ボンドが過ごしていたのはジャマイカだ。既に「00」のライセンスは消滅していたが,やがてMI6からの依頼もあり,Qやマネペニー嬢の格別の協力もあってミッションに臨む。途中,キューバで連絡役の新しいボンドガールも登場すれば,孤島にある敵の秘密工場に潜入し,捕えられていたもう1人のボンドガールを救出した後,究極の敵役とのラストバトルが待っていた…。多少ユニークなのは,このボンドガールに娘がいて,一緒に監禁されていたこと,恐ろしい細菌兵器の生産工場がロシアと日本の付近の島(千島列島?)にあることくらいだ。
 この程度のピースが埋まっても,やはり定番の展開であることは否めない。シリーズ全体がそうなのだから,後はそれをいかに面白く見せるかは,監督の腕だ。

【監督と主要キャスト】
 監督は,てっきり前2作のサム・メンデスの続投かと思ったが,新たにキャリー・ジョージ・フクナガが抜擢されていた。カリフォルニア生まれの44歳で,父親が日系アメリカ人3世で,母親がスウェーデン系だそうだ。脚本はニール・パーヴィスとロバート・ウェイドのコンビで,19作目『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(00年3月号)以降の全作品の脚本を担当している。
 主要キャストは,ボンド役は勿論,M(レイフ・ファインズ),Q(ベン・ウィショー),マネペニー(ナオミ・ハリス)はお馴染みのチームで,何と前作のボンドガールのマドレーヌ・スワン医師(レア・セドゥ)と前作で捕まったブロフェルド(クリストフ・ヴァルツ)も再登場する。CIAのフェリックス(フェリックス・ライター)は,22作目『007/慰めの報酬』(09年1月号)以来の登場で,いかにも6代目ボンドの最終作らしい盛り上げ方である。
 新登場では,新しいボンドガールでCIAエージェントのパロマを,キューバ出身のアナ・デ・アルマスが演じている。筆者の好みは,ヒロインのレア・セドゥよりこちらの方だ(写真3)。また,ボンド退職後の007号を継いだ女性エージェントのノーミ役には英国の黒人女優のラシャーナ・リンチ,悪役サフィンには『ボヘミアン・ラプソディ』(18年Web専用#5)でフレディ・マーキュリーを演じてオスカー男優となったラミ・マレックが配されている(写真4)。同作のサウンドミキシングやコンサート舞台は褒めたもの,実は個人的には「クイーン」は大嫌いなバンドで, R・マレックの大袈裟な演技も好きになれなかった。その意味では,本作の憎むべき,気味の悪いテロリスト役には,打って付けのキャスティングだと感じた。
 
 
 
写真3 (左)レア・セドゥは,ボンドガール初の継続出演,(右)もう1人は, キューバ美人のアナ・デ・アルマス
 
 
 
 
写真4 (左)何と, 彼女が後任の007号,(右)この気味の悪い悪人面はテロリストにぴったり
 
 
 【6代目ボンドについて】
 ヒュー・ジャックマン,クライヴ・オーウェン,ジュード・ロウ等の多数の有力候補の中から,さほど長身でなく,金髪,碧眼のダニエル・クレイグが選ばれた時には,およそジェームズ・ボンドらしくないとの世評だった。ところが,リブートの第1作『007/カジノ・ロワイヤル』』(07年1月号)があまりにも素晴らしい出来であったため,違和感などはすぐに吹っ飛んだ。ぴったり収まるスーツ姿,お得意のバイクチェイスで,新しいボンド像を築いたと言える。
 公開年で数えれば,6代目ボンドの在任期間は,2006年から本作までで,15年間に及んでいる。初代のショーン・コネリーが1962〜71年の9年間に6作品,3代目のロジャー・ムーアが1973〜85年の12年間に7作品であるから,作品数では負けていても,年数では勝っている。1作毎の間隔が長く,特に4作目から本作までが公開延期もあって,約6年も空いたためである。おかげですっかりイメージが定着していて,若い映画ファンは,007と聞けば,D・クレイグの顔しか思い浮かばないことだろう。
 実を言うと,筆者が一番好きなのは,5代目のピアース・ブロスナンである。ダンディであり,あの軽さが最もジェームズ・ボンドらしい。6代目ボンドも高く評価し,『007 スカイフォール』(12年12月号)は全25作中でも最高傑作だと思うが,このシリーズは物語が少し重過ぎる。好き嫌いで言えば,明るく軽口をたたく5代目の方を好ましく感じる訳である。
 女性に対する態度もしかりで,6代目ボンドは少し生真面目過ぎる。1作目『カジノ・ロワイヤル』(通算21作目)で亡くした恋人ヴェスパーへの想いをいつまでも引きずっている。本作の冒頭では,ようやくそれを断ち切ろうと,彼女の墓に行ったところ,敵の襲撃を受けるという次第だ。
 本作のヒロインのマドレーヌとの関係も,プレイボーイのボンドとはほど遠い。彼の誤解で別れたかと思えば,5年後に再会し,あっさりヨリを戻してしまう。しかも,子供まで出来ていたことが判明し,それが敵との攻防の足枷になるとあっては,何をか言わんやである。普通のアクション映画の主人公ならそれでもいいが,やはりジェームズ・ボンドらしくないと感じてしまう。好みの問題とはいえ,そう感じるのは私だけだろうか?

【物語の継続性】
 従来の007映画は基本的に一話完結スタイルで,倒す主敵もボンドガールも次回には繰り越さない。次作で,新しいミッションが与えられれば,次なる敵を倒す任務に向かう。ところが,この6代目ボンド・シリーズでは,物語の継続性が重視されている。ボンドが幼少期を過ごした施設「スカイフォール」は第23作の中心となる舞台だが,第24作『スペクター』にもこの施設の名前が何度か登場する。
 上述のマドレーヌは,この物語の継続性に関わる象徴的な存在である。まず,殺し屋ミスター・ホワイトはスペクターの一員で,『カジノ・ロワイヤル』と『慰めの報酬』に登場していたが,『スペクター』では首領ブロフェルトと対立する関係となり,彼は毒殺される前に,娘マドレーヌの身の安全をボンドに託すことになる。
 そのマドレーヌがボンドと行動を共にする内,2人が恋仲となるのはまさにボンドガールの役割そのものだ。その彼女が続いて本作にも起用されたのには驚いた。2話連続とは,007映画史上,初めての出来事である。冒頭シーケンスは彼女との別れで終わるので,前作との繋ぎの存在なのかと思ったら,5年後の再会以降もしっかり物語の中心的役割を果たしていた。
 母をミスター・ホワイトに殺された男が,悪役サフィンという設定である。よって,スペクターには敵意をもっている。個人的な復讐のため,サフィンは,本作の冒頭でマドレーヌの母(即ち,ミスター・ホワイトの妻)を殺し,物語の後半ではマドレーヌとその娘を秘密基地に拘束してしまう。2話続けてのボンドガールのマドレーヌこそ,本作の物語を支えるヒロインとなっている。
 この物語の継続性は,好き嫌い,良し悪しの問題ではなく,第6代ボンドのシリーズは,5話完結の物語であったということだ。

【冒頭シーケンス】
 最近のアクション大作映画は,クライマックスのラストバトルよりも,映画冒頭のシーケンスに力を入れている。本作もその通りで,冒頭シーケンスのアクションこそ,007映画のエッセンスが詰まっていた。
 まず,少女時代のマドレーヌの前にサフィンが登場して母を殺すシーケンスの後,スペクター事件を終えて引退したボンドが,イタリアのマテーラの地でマドレーヌとの愛を育んでいるシーンへと移る。前作の最後に,ボンドはQが修理してくれたアストンマーティンDB5の助手席にマドレーヌを乗せて走り去った。その行き着いた先がこの南イタリアの観光地であった訳だ。本シリーズ第3作で壊したDB5が第4作のラストで蘇り,第5作の冒頭に引き継がれている。ここでも物語の継続性がキープされている訳だ。
 風光明媚な町で,世界遺産の「マテーラの洞窟住居」が有名な観光スポットである。所々でこの町の見事な景観が登場する(写真5)。アクションシーンは,少し古い橋の上から始まる(写真6)。敵に迫られたボンドが高い橋からダイブするが,命綱をつけたスタントマンの演技なのか,CG合成なのかの区別はつかない(写真7)
 
 
 
 
 
写真5 右がヴェスパーの墓,背景がマテーラの景観
 
 
 
 
 
写真6 古い石作りの橋には歴史を感じる
 
 
 
 
 
写真7 敵に迫られ,思い切って橋からジャンプ
 
 
  その後,お待ちかねのカーアクションシーンが展開する。最大の見せ場は,ボンドカーDB5の特殊装備の大活躍シーンだ。多数の銃弾を受けてもびくともしない超硬化防弾ガラスに目を見張る(写真8)。勿論,実弾を撃ち込んだ訳ではなく,特殊効果の産物だ。左右のヘッドライトが退くと,中にあった一対のマシンガンが出てきて連射できる。果敢なドリフト走行をしてDB5を1回転させ,周りの敵を銃撃する様は,痛快そのものだった。ここはCGではなく実車だろう。カー・スタントマンの運転だろうが,よくぞこんな回転をカメラに収めたものだ。最後は,車体からスモークを出して,文字通り敵を煙に巻く(写真9)。久々に観たボンドカーの特殊装備の働きに,会場は拍手喝采だった。
 
 
 
 
 
写真8 これだけの銃弾を跳ね返す防弾ガラス 
 
 
 
 
 
写真9 ヘッドランプ孔からの銃口と回転跡の轍に注意
(C)2019 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.
 
 
 【アクション,小道具,兵器】
 最近作では,全編で3回のアクションシーンが登場するのが基本パターンだ。本作では,上記のマテーラでの攻防が1回目,パロマが登場するキューバでのアクションが2回目,そして主敵サフィンを彼の秘密基地に乗り込んで倒すのが3回目という,全く方程式通りの脚本である。計3件の出来映えが平均点よりやや上というのは,前述した通りである。
 ボンドカーの特殊装備は堪能したが,007ファンの期待する小道具は登場しなかった。6代目シリーズ全体でも,あったのかどうか覚えがない。遊び心が少ないと感じる所以だ。Qは3作目からしか登場せず,PCやネットを駆使してボンドをサポートするので,もはや古風な小道具など要らないということのようだ。
 ボンドがもつ武器も平凡なものだが,主敵が保有する細菌兵器「ヘラクレス」は恐るべき存在だった。DNA操作でこの細菌兵器をチューニングすれば,特定の相手だけを殺害することができる。その一方で,感染した当人の健康には影響ないが,触れた相手が即死するという威力をもつ。解除する方法はなく,それが一生続くというのは,余りにも過激で,漫画的過ぎる。物語としては面白いかも知れないが,さすがに技術的に有り得ない設定で,引いてしまった。荒唐無稽な話を楽しむのも映画の醍醐味の1つだが,登場する科学技術にはもっともらしい屁理屈がついていて欲しい。工夫すれば実現できそうだと思わせるのが,映画脚本の役割である。その点では,本作の「ヘラクレス」は間違いなく落第点だ。

【クライマックスとCG/VFX】
 本作のCG/VFXの主担当はDNEGで,他にFramestore, ILM, Cinesite, Lola VFX等の有力スタジオが参加している。プレビズ担当はProof社で,3D化はDNEGの3D部門が実施している。エンドロールに出て来る人数だけでも相当なもので,アクションシーンの至るところでインビジブルVFXが利用されていることは間違いない。
 今回は逐一メモを取らなかったので,正確には覚えていないが,中盤に登場するグライダー,ラストのミサイル攻撃は当然CGによる描写だろう。クライマックスの細菌兵器生産工場の外観は,防護扉を含め,VFXの産物だろう。ビジュアル的に優れていただけに,画像入りで解説できないのが残念だ。

【総合評価】
 ネタバレになるのでここでは書かないが,結末に関しては,ファンの間でも賛否両論だろう。筆者は勿論好きではない。ボンドのメンタリティや女性との関係と同様,これは好みの問題だ。
 客観的に言えるのは,2時間44分は長過ぎる。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのような大河ドラマであれば,3時間でも固唾を飲んで観ていられるが,007映画でこの長さは長過ぎる。とりわけ,中盤の中だるみで退屈してしまう。テンポが悪い。2時間10分程度で十分な映画だ。折角の6代目の最終作が,重厚さを重んじ過ぎて,007映画の快活さを失ってしまった気がする。
 ここまでの5作品を総括すると,評価は,
 『スカイフォール』>『カジノ・ロワイヤル』>本作>『スペクター』>『慰めの報酬』
の順になる。
 さて,7代目のジェームズ・ボンド役は誰になるのだろうか? 6代目の功績は高く評価するが,異色のシリーズとして別格として扱い,7代目はもっとボンドらしいボンドに戻して欲しいものだ。
 
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