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(注:本映画時評の評点は,上から,,,の順で,その中間にをつけています。) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
邦画界話題の大作,主要登場人物のキャスティングが意欲的 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
夏から秋にかけての邦画界最大の話題作だ。原作は浦沢直樹作の同名の超人気コミックで,映画化不可能と言われた作品を,3部作,総製作費60億円で実写映画化するという。東宝なら60億円くらい1作で軽く稼ぎ出すではないかと思うのだが,一大プロジェクトであることは間違いない。連載中からいくつもの漫画賞を受賞し,累計発行部数は2,000万部を超え,インターネット上のブログでもその結末を巡って様々な議論がなされていたから,映画化自体が話題になるのも必然である。TVスポットや各種広告で,奇妙なシンボルマーク(写真1)の露出度が上がっているから,作品の認知度も一気に上昇している。 |
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この種の話題作を映画でも成功させるには,コミックの読者に親近感と既視感を抱かせ,時間制約のある映画のボリューム内で彼らを満足させる必要がある。原作がベストセラーであればあるほど,読者の思い入れも強くなるので,原作と映画は別物と納得させるのが一苦労だ。その一方で,劇場公開の映画である以上,予備知識のない映画ファンにも十分理解でき,満足できる完成度を備えていなければならない。そのバランスのほどを,お手並み拝見である。 |
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●映画だけ観ての評価:スカッとしないながらも,絶対に続編は観たくなる! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
さて,筆者はといえば,この映画の試写を観た時点では,原作コミックは全く未見であった。ただし,浦沢直樹作品は初期の「パイナップルARMY」から「MASTERキートン」「MONSTER」「PLUTO」までの代表作を読んでいる。気になりながらも,この原作に接していなかったのは,単に「ビッグコミックオリジナル」は欠かさず毎号愛読しているのに,「ビッグコミックスピリッツ」が嫌いで読まないからに過ぎない。 |
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●原作を読み始めた後の感想:どこまで原作離れできるか,2作目以降に期待 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原作は,コミック単行本で全22巻,『21世紀少年』と題した結末編2巻が刊行されている。筆者はこの稿を書き始める前に読み始め,第5巻までを読了し,「2000年血の大みそか」を描いた第7巻と第8巻の一部を斜め読みしている。 |
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