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          O plus E誌 2018年5・6月号掲載 | 
         
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                            『ピーターラビット』 
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                            (コロンビア映画 
/SPE配給
)
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                      オフィシャルサイト[日本語][英語] | 
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                      [5月18日よりTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー公開中] | 
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                      2018年4月6日 GAGA試写室(大阪)
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    (注:本映画時評の評点は,上から   ,  , , の順で,その中間に をつけています。) | 
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    イタズラなCG製ウサギがスクリーン狭しと躍動する | 
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     |   |  2月号の『パディントン2』に続いて,またまた英国の人気キャラクターが主役の映画がやって来た。色々な意味で共通項が多いパディントンとピーターラビットであるが,この2匹を混同している日本人もかなりおられるようだ。ちょっと整理してみよう。 
 共に英国の児童文学書の主人公だが,いずれも衣服を着ていて,言葉を話す。パディントンは擬人化されたクマで,マイケル・ボンド作1958年出版の「クマのパディントン」以来,シリーズ化され全世界で3千万部売り上げている.一方のピーターラビットは,名前通り擬人化されたウサギで,1893年にビアトリクス・ポター作の絵本「ピーターラビットのおはなし」が出版されて以来,シリーズ全体は世界で2億5千万部販売されたという。倍以上の歴史があり,書籍販売実績では,ピーター側の圧勝だ。ただし,劇場用実写映画化では,既に続編まで存在するパディントンの後塵を拝している。過去にも映画化されていた気がしたが,それは原作者の半生を描いた『ミス・ポター』(07年9月号)だった。  
 今回,20代から50代までの周囲の人々に「パディントンを知っているか? ピーターラビットは?」と尋ねたが,知名度でもピーターラビットの圧勝だった。絵本の他に,預金通帳,マヨネーズの容器,英語の教科書でも親しまれていたようだ。筆者にとっては,幼児用の食器セットが想い出深い。ウェッジウッド製の丈夫な食器で,最初のロンドン出張の折,現地駐在員に勧められ,娘たちのためにハロッズ百貨店で買った(写真1)。そのハロッズの玩具売り場が本作にしっかりと登場する。 
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              | 写真1 Wedgewood製のお皿。マグカップ,ボウルとの3点セットを買った。
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  |   |  ピーターと仲間のウサギたち,他の動物たちは勿論CGで描画され,実写に合成されている。全部言葉を話すので,各々ボイスキャストが割り当てられ,ピーターの声はジェームズ・コーデンが演じている。この言葉を話せることの位置づけがユニークだ。パディントン,テッド等は,普通に人間の言葉を話し,人間と会話する。別項の『犬ヶ島』のように翻訳機を付けている訳ではない。一方,『トイ・ストーリー』シリーズのオモチャたちや『ベイブ』(95)の動物たちも会話するが,彼らの中だけであり,人間とは会話できない。動物語で会話しているという想定である。本作は異色で,実はピーターたちは人間語で話せるが,秘密にしていて話しかけないので,人間が知らないだけ,という設定である。 
 監督は,『ANNIE/アニー』(14)のウィル・グラック。マーゴット・ロビー,デイジー・リドリーといった正に旬の人気女優を,牝ウサギのプロプシー,カトンテールの声に起用している。人間役のヒロインは,心優しいビアで,豪州出身のローズ・バーンが演じている。昔の「いしだあゆみ」に似ている(写真2)。彼女に恋する隣人の青年マクレガー役はドーナル・グリーソン。この2人は,アヒルとカエルの声も担当している。 
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  |   |  物語は,かなり原作絵本に忠実で,ピーターの悪ガキぶりが強調されている。軽快な音楽に乗ったミュージカル調で,最後はファミリー映画らしく,ハッピーな気分にさせてくれる。以下,当欄の視点での感想である。 
 ■ オープニングは,いきなりCG製の鳥たちで始まる。続いて,ピーターたちウサギが正に脱兎のごとく疾走する。この辺りの描写は,いかにも動物のウサギである。会話を始める頃には,擬人化されたキャラの容貌になる。リアルさは本物のウサギと絵本のキャラの中間で,やや本物よりと言えようか。一匹ずつきちんと描き分けられていて,表情や仕草の描写も見事だ(写真3)。もはや毛並みのリアルさは言及するまでもなく,デニムのジャケット,毛糸のセーター等の質感も実にいい。『スチュアート・リトル』(00年6月号)の毛や衣服のCG描写に感心していた頃とは雲泥の差で,今昔の感がある。  
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  |   |  ■ パディントンのような紳士ではなく,ピーターたちはギャングで,スクリーン狭しと動き回る。躍動感があり,動き表現もギャグも上出来だ(写真4)。いや,今やこれくらいは当たり前というべきか。その他,ブタ,鹿,キツネ,スカンク,リス等が登場するが,家の中のパーティシーンの描写が秀逸だ(写真5)。CG/VFXの主担当は文字通りのAnimal Logic社である。随所に2Dアニメの映像が流れるが,こちらも担当している。このアニメの出来がなかなかいい。他にはRising Sun Pictures, Cutting Edge, Clear Angle Studios等が参加している。
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              | 写真4 CGだと,こんなアクションをさせても動物虐待にはならない
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    (画像は,O plus E誌掲載分に追加しています) | 
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