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(注:本映画時評の評点は,上から,,,の順で,その中間にをつけています。) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
またかと侮るなかれ,後半ぐっと盛り上がる | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
またまたファンタジー大作である。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのニューライン・シネマが贈るファンタジーの金字塔と言われても,原作は英国BBCの読者投票で『ハリー・ポッター』シリーズよりも上位にある児童文学の名作と紹介されても,よほどのファンタジー好きでない限り「またか…」と感じるのが普通だろう。『ナルニア国物語』(06年3月号)はまだしも,『エラゴン』(07年1月号)や『光の六つのしるし』(08年1月号)といった駄作の後では,タイミングが悪過ぎる。総製作費250億円をかけた力作であるのに,米国での興行成績は惨憺たる結果に終わった(ただし,英国や欧州各国では,かなりの大ヒットとなった模様だが)。 |
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写真1 飛行船や町の描写には,デジタル技術がフルに使われている |
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■ 登場人物の数だけのダイモンが必要なので,動物の数も数十種類に及ぶ(写真3)。ライラのダイモンである「パンタライモン」は変幻自在で,姿も一定していない(写真4)。そのそれぞれで毛の質や動きが異なる。個々のクオリティは,最新技術で十分想定の範囲内の出来映えだったが,これだけの数をきちんとこなし,かつバラツキがほとんどない品質管理体制が賞賛に値する。 |
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■ 重要な役割を占めるのが,北の地に住む鎧熊族の表現で,Framestore CFC社の担当だ(写真5)。勿論,CGによる描写が中心だが,ライラを背にした疾走シーンは,白熊の毛を貼ったモーションベースに彼女を乗せ,首だけCGで描いている(写真6)。その継ぎ目は全く目立たず,動きも素晴らしい。アカデミー賞視覚効果部門の候補3作品にノミネートされている。『トランスフォーマー』(07年8月号)との一騎打ちだろう。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(画像は,O plus E誌掲載分から削除・追加してします) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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