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O plus E誌 2011年3月号掲載
 
第83回アカデミー賞の予想
   
   
 

 例年通り,本号が出る数日後にアカデミー賞授賞式がある。本年度はどの部門も大本命がなく,実力が拮抗しているようだ。作品賞の10候補の内,5作品は未見なので,まともな予想にはならない。世評が高い『ザ・ファイター』『127時間』『ブラック・スワン』が未見なのがつらいが,試写を観た中で,筆者ならこれに投票するという好みを記しておこう。
 作品賞,監督賞は,『英国王のスピーチ』よりも『ソーシャル・ネットワーク』を推す。主演男優賞,助演男優賞は『英国王のスピーチ』のコンビに取らせたい。助演女優賞は,断然『トゥルー・グリット』の少女だ。視覚効果賞は『アイアンマン2』と『インセプション』の戦いだろうが,後者がわずかに優勢か。
 長編アニメ賞は,筆者の好みは『ヒックとドラゴン』だが,まだ同部門がない時代の1, 2の功績も加味して,『トイ・ストーリー3』が取ると予想しておこう。


[受賞者発表後の感想]
 予想でなく,好み,希望として書いたので,外れることは覚悟の上だったが,作品賞,監督賞はやっぱり『英国王のスピーチ』の頭上に輝いた。監督賞は,最近進境著しく,映画界への貢献も大のデヴィッド・フィンチャーに与えられてしかるべきだと思うのだが,どうも最近のアカデミー賞は,天邪鬼な会員が多いのか,意図的に本命を外し,前哨戦のゴールデングローブ賞受賞作でない作品を選ぼうとする傾向にある。そんなことをしていては,却って権威をなくすだけなのに……。
 上記の予想を書いた次週に,『ブラック・スワン』と『ザ・ファイター』を観たが,主演女優賞はナタリー・ポートマン,助演男優賞はクリスチャン・ベールで仕方ないと感じさせる熱演だった。この辺りは,順当な結果だったと言えよう。
 視覚効果賞,長編アニメーション賞は予想通りで面目躍如だが,当欄としては,これくらいは的中して当然だとも言える。

   
   
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