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            plus E誌 2017年7月号掲載 | 
         
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                       オフィシャルサイト[日本語][英語] | 
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                      [7月8日より丸の内ピカデリー他全国ロードショー公開予定] | 
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                      2017年5月30日 GAGA試写室(大阪) 
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    (注:本映画時評の評点は,上から   ,  , , の順で,その中間に をつけています。) | 
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    印象は『ゼロ・グラビティ』+『エイリアン』 | 
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     |   |  短くシンプルな題名は,その方がインパクトが強いという計算もあるのだろう。原題も『Life』だけで,一体どんなジャンルの映画だろうという想像をかき立てる。その反面,マイナスなのは,ネットで検索してこの映画になかなか辿り着けないことだ。映画に絞った検索でも,数年前の『LIFE! 』(14年3月号)に関する情報が混在してくるし,この単語を含む多数の映画が出て来てしまうのが大きな欠点である。 
 本作の「ライフ」は,火星で採取したサンプル中に存在した「異星生命体」であり,典型的な宇宙ものSF映画である。もっとズバリ言えば,印象は『ゼロ・グラビティ』(13年12月号)+『エイリアン』(79)だ。予告編だけでそう感じるが,映画の途中でさらにその思いが強くなる。両作品ともかなりの秀作であるから,果たしてそれを超える作品になるか,どういう結末を迎えるかが興味の的で,最後までしっかり堪能できる。 
 国際宇宙ステーション(ISS)に集結した宇宙飛行士は6人で,彼らの任務は,無人探査機が火星で採取した土壌を分析し,未知の生命体の有無を調べることだった。微生物が発見されたのは画期的だったが,ラボ内の環境変化というアクシデントから,この生命体が急速に成長し,凶暴性をもって人間に襲いかかる。この生命体を地球に持ち帰れば人類は破滅すると予想され,飛行士たちは「究極の怪物」を抹殺する闘いに挑む……。 
 監督は,『デンジャラス・ラン』(12年9月号)『チャイルド44 森に消えた子供たち』(15年7月号)のダニエル・エスピノーサ。サスペンスものは得意だが,宇宙SF大作は初体験である。密室のISS内でのサスペンス・スリラーなら,6人全員が無事地球に帰還するとは思えないから,順に襲われて落命するサバイバルものだと想像できるだろう。主演の男女優として,米国人医師役のジェイク・ギレンホールと女性検疫官役のレベッカ・ファガーソンが配されているから,ぎりぎりまで生き残るのはこの2人だと予想できる。残る4人は,ロシア人指揮官にオルガ・ディホヴィチナヤ,航空エンジニアにライアン・レイノルズ,宇宙生物学者にアリヨン・バカレ,日本人システム・エンジニアに真田広之という配役だ。他の登場人物は殆どないので,いずれも出番は十分ある。 
 男女2人が生き残るのであれば,結末まで『ゼロ・グラビティ』と同じかと思うだろうが,絶対そうはしないだろうという予想も立つ。最後にどうなるかは,観てのお愉しみということにしておこう。 
 以下,当欄の視点でのVFX中心の評価である。 
 ■ まず何と言っても,最大の関心事は,眠っていた微生物がどんどん成長する過程の描写だ(写真1)。シャーレの中で姿を表わし,半透明のヒトデ状に成長する描写は実に見事で,惚れ惚れする。勿論,CGの威力を最大限に発揮した造形かつ動きの与え方だ。模型では,絶対にここまでの出来映えにならない。本作最大のセールスポイントで,前売券を買うと,培養シャーレ状の小物入れがオマケで付いてくるようだ(数量には限り有りとのこと)。一方,巨大化し,凶暴化してからの姿は,予告編やスチル画像には登場しない。こちらは,少し平凡だが,まずまずの出来映えだと言っておこう。エイリアンものを見慣れた目には,余り怖く感じない。 
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              | 写真1 火星表面で採取された生命体が甦り,ヒトデ状に成長し,そして凶暴化する | 
             
          
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  |   |  ■ ISSはかつてのトーラス状のステーションではなく,『インターステラー』(14年12月号)の母船エンデュランスのような斬新なデザインでもない。円柱がいくつか連結された地味なスタイルで,2011年から実際に宇宙で運用されているISSとほぼ同じだ(写真2)。施設内も,『パッセンジャー』(17年4月号) のアヴァロン号のような豪華客船か高級ホテルのような広大な空間ではない。意外に狭いと感じるが,こちらも実際のISSの居住空間を再現する形でデザインされているのだと思われる。機器類も古めかしく,リアルさを追求している。ただし,異常のセンシング能力,故障箇所の修復能力は素晴らしく,それを操る真田広之はカッコいい(写真3)。機能的にはフィクションで,現実のISSはここまで高機能ではない。 
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              | 写真2 外観は現在運用中の国際宇宙ステーションとほぼ同じ  | 
             
          
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              | 写真3 真田広之(右)は機器類を自在に使いこなす技術宇宙飛行士役  | 
             
          
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  |   |  ■ 最大の見どころは,無重力状態での活動の多さだ。ワイヤーアクション中心だろうが,そうは感じさせない自然さがある(写真4)。一部はVFXでの産物だろうが,どれがそうかは識別できない。そんな状態での火炎放射は迫力があったが,この炎はさすがにCGだろう(写真5)。 
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              | 写真4 無重力状態での活動シーンが何度も登場する。いずれも自然でリアル。 | 
             
          
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              | 写真5 無重力空間での火炎放射。これはCG製の炎だろう。  | 
             
          
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     |   |  ■ 船外活動時のISSの描写や,破壊され,機材が宇宙空間に散逸する様(写真6)は,上質ではあるが,驚くに値しない。既に『ゼロ・グラビティ』等を見慣れた目には当たり前に見えてしまう。CG/VFXの担当は,Double Negative, ILM, Nvizageで,制作側も手慣れている。
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              | 写真6 宇宙空間から見たISSの描写や破壊シーンは手慣れたもの
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    (画像は,O plus E誌掲載分に追加しています) | 
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