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(注:本映画時評の評点は,上から,,,の順で,その中間にをつけています。) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アメコミ風演出とレトロなセットが融和した佳作 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
嬉しい誤算であった。007最新作を観終えて,もう変更はないなと,別項の2008年度ベスト5を決めていたのに,そこに割り込んで来る作品が最後に現われた。娯楽作品としては,本年度日本映画のベスト1だろう。スケールや演出・表現方法は,ハリウッド作品に匹敵する。 |
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■ この映画の魅力は,随所に見られる既視感だ。どの映画のパロディかと想像する楽しみである。帝都の光景は時代不詳であり,見方によっては『スター・ウォーズ』シリーズのナブー星の首都や『バットマン』シリーズのゴッサム・シティの風景にも似ている。鉤付きのワイヤーを使ってのビル間の移動は「バットマン」や「スパイダーマン」を思い出す。K-20の風貌は,筆者らが少年期に知る怪人二十面相ではなく,むしろ『Vフォー・ヴェンデッタ』の怪人Vによく似ている(写真3)。 |
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■ 平吉が超人的運動能力を得る訓練や屋上での決闘シーンのアクションもハリウッド級だった(写真4)。これを支えているのは,生身の人間が演じる「パルクール」である。一方,その背景描写には白組のVFX技術も駆使され,当時の街を行き交う車,羽柴ビルの威容,テスラの地震兵器,帝都の大爆発(写真5)などのVFXシーンも使い所をよく心得ている。怪人二十面相が愛用したと言われる個人用ヘリが登場するに及んでは(写真6),オールドファンは感涙にむせぶこと必至だ。 |
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(画像は,O plus E誌掲載分から追加しています) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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