head
title home略歴表彰学協会等委員会歴主要編著書論文・解説コンピュータイメージフロンティア
| INDEX | 年間ベスト5 | DVD特典映像ガイド | SFXビデオ観賞室 | SFX/VFX映画時評 |
DVD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2009年10月号掲載
   
  『K-20 怪人二十面相・伝』
 2枚組で,邦画にしては良心的価格だ。Dics 2 は,舞台挨拶とキャンペーンでのTC出演集(4編)の他は「メイキング:K-20裏絵巻」(25分弱)だけしかない。女性監督らしくメイキングまでホンワカしたタッチで,悪くはないが,緊張感も感じない。テンポが悪く(映画は悪くないのに),語りまでかったるい.もうちょっとアクションやメイキング(例えば,帝都のデザイン,模型制作,特撮の現場等)の詳しい情報が欲しかった。
 
   
  『007/慰めの報酬』
 勿論2枚組。「メイキング」(25分弱)と「メキシコ&パナマでの撮影」(3分余)には重複もあるが,ロケ地での撮影の様子が魅力的だ。DC-3の手配や地上からの撮影はスケールが大きい。オペラハウスの内部撮影やシエナ市での大型クレーンを使った撮影は圧巻だ。贅沢な映画で,こりゃ邦画とは質が違うと納得する。「撮影開始」(3分弱)はスタント・トレーニングが中心で印象的だ。「プロダクション・ノート〜ブログ映像集」は30数編あり,全部観ると46分弱。SFX関係はクリス・コーボルト,VFXはケヴィン・トッド・ハウが解説するが,あっさりしていて当欄としては物足りない。
 
   
  『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
 これも勿論2枚組。Disc 2「……の数奇な人生」1つだけだが,その中が「誕生前?準備期」「誕生前?育成期」「誕生前?完成期」「誕生」の4つに分かれている。
「誕生前?完成期」がポスプロで,VFXはここに集中している。「パフォーマンスキャプチャー」「ベンジャミンを作る」「若返りの秘密」「チェルシー号進水」「リアルな世界を演出」など,全部で46分以上もあって,見応え十二分だ。オスカーの秘密を堪能できる。「誕生前?育成期」の「撮影過程」にある特殊メイク,赤ん坊の人形,その他のエピソードも興味深い。「誕生前?準備期」の中の「構想と企画」に,初期のトラッキングテストあり,これも必見だ。色々な部分でこの作品は奥が深い。それを特典映像全体が語っている。
 
   
  『チェンジリング』
 1枚もの。「キャスト&スタッフ製が語る製作秘話」(約13分半)は,製作までの道のり,撮影中のエピソードなどが綴られている。1920年代当時のLAの再現を少し語っているが,VFXの話は全くない。いい映画だし,メイキングにもその香りは漂っているが,本欄としてはこの評価にならざるを得ない。
 
   
 
   
  Page Top  
  sen  
 
back index next
 
   
<>br