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(注:本映画時評の評点は,上から![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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ラジー賞の最有力候補,これじゃILMが可哀想 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
映画史に残る傑作『シックス・センス』(99年11月号)で,監督・脚本のM・ナイト・シャマランの評価は高騰し,ハリウッドでも破格の脚本料を手にするようになった。ただし,クリストファー・ノーランとは大違いで,一発当てた後の作品が駄作揃いだ。意外な結末の2匹目のドジョウを狙った『アンブレイカブル』(01年2月号) はまだ許せるレベルだったが,『サイン』(02)『ヴィレッジ』(04)『レディ・イン・ザ・ウォーター』(06)で,大いに評価を下げた。捲土重来を期した『ハプニング』(08年8月号) では少し演出の冴えも戻って来たかに見えたので,「完全復活まであと一歩だ」と書いてしまった。期待ゆえの表現だったとはいえ,それがいかに甘かったかを本作で思い知らされた。 この映画の原題は『The Last Airbender』。元はTVアニメ・シリーズで,日本ではスカパーのニコロデオン・チャンネルで『アバター 伝説の少年アン』なる邦題で放映されていたそうである。エミー賞も受賞したこの人気アニメをシャマラン監督が気に入り,自ら製作・脚本も担当して映画化した訳である。気・水・土・火という4つの国が存在する世界を舞台にしたファンタジー・アクションで,ILMが最高級のVFXを駆使した驚異のスペクタクル3D映像だという。大宣伝を前に何やら胡散臭いなと感じたが,原作がしっかりしているならとの淡い期待もあった。ところが,開始後15分か20分で,どうしようもない凡作だと感じ始めた。その後も一向に評価が改まることなく終わってしまった。VFX技術を重視し,ファンタジー映画擁護派である当欄とて,この映画は庇い切れない。こんな映画に付き合わされたのでは,ILMのクリエーター達が可哀想だ。ぶっちぎりでラジー賞の最有力候補となることだろう。 全く紹介せずに終わるか,せいぜい短評で済まそうかと考えたが,それではILMの労作を掲載できない。その理由だけで,メイン欄に残すことにした。以下,VFXに関する簡単なコメントである。 ■ 今や炎や水や砂塵をCGで表現するのは当たり前だが,気・水・土・火,それぞれの表現に磨きがかかっている。放射する火炎と燃え上がる炎(写真1,写真2),流れる水と大波の違いは言うまでもない。特に秀逸なのは,浮かび上がった氷の表現だ(写真3,写真4)。 |
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■ 一面雪と氷の世界はグリーンランドでのロケだろうが,他の壮大な自然背景や大掛かりなセットと見えるシーンには,VFXの寄与も大きいはずだ。多数の軍艦の細部描写も,さすがILMと感じる出来映えだ(写真5)。その半面,6本足の怪獣アッパー(写真6)等,クリーチャーのデザインが今イチだ。脚本にこだわるこの監督の美的感覚が水準以下なのだろうか。 ■ 登場人物はいずれも人相が悪く,魅力に欠ける。気のせいか,皆インド人に見えてしまった。そのためだろうか,いつもチョイ役で出演する監督が,今回はどこに登場したのか分からなかった。 |
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(画像は,O plus E誌掲載分に追加しています) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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