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(注:本映画時評の評点は,上から![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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19年ぶりに甦った冒険活劇,概ね期待通りの出来映え | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
映画ファンなら誰もが知ってる人気冒険活劇シリーズの4作目である。まさか,本シリーズまでが復活再登場するとは思わなかった。3作目『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(89)から,何と19年も経っている。『ダイ・ハード4.0』(07)の12年ぶりよりもずっと長い。これじゃ,かつての阪神タイガースの優勝間隔並みだ。 |
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今回の宝探しの対象は,神秘的な力をもつ古代秘宝「クリスタル・スカル」で,冒険の旅は南米のペルー,インカ帝国の首都クスコからアマゾン地域へと及ぶ。第1作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(81)のヒロイン,カレン・アレンが27年振りにそのままの役柄マリオンで登場する。彼女の息子マット役に起用され,本作で大活躍するのは,『トランスフォーマー』(07年8月号)『ディスタービア』(同11月号)のシャイア・ラブーフ。スピルバーグ監督のお気に入りだ。この母子とインディの関係は,容易に想像できるだろう(写真3)。 唯一のサプライズは,敵役の女指揮官スカルプ大佐だった(写真4)。存在感のある演技で,将来は名のある女優になるだろうと思ったのだが,これが何とケイト・ブランシェットだった。「ゴールデン・エイジ」後の女王様が,ソ連の工作員をしておられたとは……。それじゃ存在感があるのは当然だが,極悪非道の敵に描かれていないのは,オスカー女優への遠慮が働いたのだろうか。 |
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以下は,VFXの見どころである。 ■ クリーチャー・デザインにStan Winston Stuidioを起用した以外は,VFX担当はILMだけだ。10社近くの分業が当たり前の最近の大作では珍しい。前3作でいずれもオスカーを得ただけに,ILMにとって他社には手を触れさせたくない想い出のシリーズなのだろう。 ■ まずは,前半の核実験のシーン。爆風の表現は過去にも観た光景だが,スケールが大きく,仕上げは上質だ。至近距離から観たキノコ雲まで登場させるというオマケまでついている(現実にあっちゃ困るのだが)。 ■ 動物たちは,愛嬌のあるネズミから始まり,サソリや猿と続くが,真打ちは人を襲う軍隊アリの大群だ。CG表現ならこの数は簡単とはいえ,圧巻である。 ■ 軍用車でのカーチェイスが見せ場の1つだ。並走する車上での演技は実写だろうが,それを丸ごと密林の中や川沿いの崖上に配置させたのはデジタル合成技術のなせる技である。前3作ではマット画に頼っていただけに,技術の進歩をまともに感じさせるシーンである。滝から3度落下するシーンも破綻のない,好い出来だ。 ■ 水晶製の頭蓋骨が戻り,13体の骸骨が合体し,王国が崩壊して行くクライマックスのボリュームも,ほぼ予想された水準だ。ネタバレになるので書けないが,1947年の事件やロズウェルという言葉の断片から,王国の謎とエンディングも想像できるだろう。 |
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(画像は,O plus E誌掲載分から追加してします) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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