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DVD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2009年7月号掲載
   
  『レッドクリフ PartT』
 6,000円もするコレクターズ・エディションの豪華3枚組を買ったが,全くの期待外れだった。
 特典Disc1にある「メイキング映像」は1時間余ある。項目に分かれていなくて不親切だと思ったが,分けるほど構成がしっかりしていない。製作発表,ロケハンから始まり,様々な撮影風景がダラダラと続く。機材が落下してのトラブルや,急遽,野生動物園に虎を撮りに行く模様まで,生々しいというか素朴というか,大陸の映画作りはのんびりしている。これだけの長さがありながら,「九官八卦の陣」の模様も船団のCGメイキングもない。提携ゲームソフトの宣伝映像など見たくもない。
 特典Disc2は,来日記者会見や監督の長いインタビューなど。約20分のTV特番映像には「三国志」の背景等が描かれているが,さほどの情報量もない。国産DVDは,この値段でここまで中身が薄いのか。嘆かわしい。
 
   
  『ハッピーフライト』
 2枚組。OCCの内部を模したメニューは,白抜きの文字が見にくかった。矢口監督定番の「サイドストーリー」は10分弱の短編が5つあるが,各々ほのぼのとした作品である。「飛んでもスゴイ!飛行機の世界」(36分余)は,徹底取材した航空業界の様子で,CAの研修,機体整備,機内食など,普段一般人が知らない情報満載だ。フライトシミュレータの様子が興味深かった。「矢口映画の作り方」(20分半)は,インタビューによる監督の作風紹介で,この監督の素朴な人柄が伝わってくる。ミニチュアを使った撮影の話が数分出て来るが,それならその撮影風景の映像くらい見せてくれてもいいのに,何もなかった。サービス精神に欠けるぞ。
 
   
  『地球が静止する日』
 2枚組で,特典は未公開シーンを含む6点。「リメイク版の製作」(約30分)「現代版ゴートの誕生」(14分弱)は,ともに旧作のエッセンスを活かし,どう現代風にアレンジしたかに終始するが,旧作を意識し過ぎた感が否めない。それがこの映画の限界だったと分かる。
「空の観察:地球外生物を求めて」(23分)は,よくある科学技術読み物風特典でまずまずだが,「地球が青かった日」(14分)は,この映画制作期間中,環境問題にどう取り組んだかの努力話。観るに値しない。
 
   
 
   
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