  | 見比べてみると『ディープ・インパクト』は安っぽいですね。彗星の激突も津波に飲み込まれる大都市も,いかにも作り物でチャチです。 | 
  | どちらも本物を体験した人はいるはずないんですけどね(笑)。 | 
  | なのにそう感じさせるのは,特撮映画としては失敗でしょう。「えっ!? ここまでできるのか」というのが最近の作品でしたから。 | 
  | 天下のILMとしてはイマイチの出来でした。低予算の急仕上げだったようです。そのためもあってか,SFX映画でなく人間ドラマだと強調していました。 | 
  | その割には,人間模様も描き方が浅く,散漫だったと思います。あまりパニックも感じないし…。 | 
  | 激突1年前だったのがいつの間にかあと数日に近づいているし,失敗しても淡々としていました(笑)。全体に甘ったるく,緊迫感に欠けてますね。 | 
  | 100万人収容の地下シェルターとやらも見せてもらいたかったです。 | 
  | ハハハ,確かに入り口だけで,中は全く描いてませんでした。手抜きですね(笑)。 | 
  | 一方の『アルマゲドン』は,映画としてきちっと作られた娯楽作品でした。宇宙飛行士の訓練模様や宇宙ステーションでの事故なども,見ごたえがありました。 | 
  | クルーの個性もよく描けてたし,映画作りの文法をしっかり押さえているので,安心して見ていられるのでしょう。『アポロ13』が実話をいかに映画として面白く見せるかだったのに対して,こちらは虚構と分かっていて楽しむ映画です。 | 
  | ニューヨーク,ロサンジェルス,パリ,上海と,隕石の襲来シーンは,どこも迫力がありました。スペースシャトルの爆発といい,どう考えても特撮しかあり得ないのですが,あまりそう感じさせませんでした。 | 
  | それだけのリアリティがあるからでしょう。1億7千万ドルかけただけあって,手抜きしてませんね(笑)。映画館で見た時そう感じましたが,ビデオで見てもよく出来ていると思いました。この映画は,5〜10年後に見ても古く感じないでしょう。 | 
  | 他では作れない,ハリウッド映画の良さが出ている作品だと思います。 |