| 劇中での挿入歌を集めたサントラ盤と音楽担当の作曲家によるオリジナルスコア集が別売されている。最近多いパターンだ。タイトル名はAmazonの表記に従ったが,前者はカタカナ表記でも国内盤CDがある訳ではなく,輸入盤かデジタルミュージックの購入になる。
前者は16曲収録で,主演のHailee Steinfeldが歌う主題歌“Back To Life”とそのRemix版が最初と最後にあり,他は80年代のポップスとロックだ。Bon Jovi, Duran Duran, The Smithsらのヒット曲が並ぶ優れたコンピレーションで,時代背景を感じさせてくれる。
後者はすべてDario Marianelli作曲のBGMで,24曲収録されている。いま最も脂が乗っている映画音楽家の1人だ。オスカーを獲得した『つぐない』(08年4月号)を初め,『プライドと偏見』『プライドと偏見』(05年12月号)『アレクサンドリア』(11年3月号)等,重厚な本格ドラマが得意な作曲家だ。その彼を騒々しい『トランスフォーマー』シリーズに起用したのは,少女とバンブルビーの心の触れ合いを重視したためだろう。それに応える見事な映画音楽に仕上がっている。
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