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O plus E誌 2017年6月号掲載
 
映画サウンドトラック盤ガイド
   
 

■「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス オーサム・ミックス・VOL.2
(ユニバーサル ミュージック)

 
 
 
  前作同様,母親が息子のために作ったカセットテープという位置づけで,1970年代のヒットソングが集められている。12曲入りの第1作はビルボード・チャートのNo.1に輝いた上に,グラミー賞も獲得した。当然,14曲入りのこの2作目も大きな期待を持って聴いた。
 9歳よりも少し成長した息子のための選曲で,本作は少し深味のある曲も挿入したというが,筆者には,変わらず軽快なポップスのオンパレードに感じる。前作とアーティストの重複は全くない。劇中で神格視されているサム・クックが入っているのは勿論,グレン・キャンベル,キャット・スティーヴンス等の懐かしい名前が並ぶ。最大のヒット曲はジョージ・ハリスンの"My Sweet Lord"だが,劇中では,ジョージの声が当時よりも一段と若々しく感じられた。名曲だ。
 
   
 

■「20センチュリー・ウーマン
(ワーナーミュージック・ジャパン)

 
 
 
   こちらも映画を観ながら,すぐに是非サントラ盤紹介も書きたいと感じた作品だった。音楽担当はロジャー・ニール。19曲入りのサントラ盤中の5曲は彼のオリジナルスコアである。残る14曲が既発表曲のセレクションで,効果的に配されている。
 70年代の音楽中心だが,上記のようなポップスではなく,グラム・ロック,パンク・ロック,ゴシック・ロック等の(当時の)先進的なサウンドが鳴り響く。デヴィッド・ボウイ,トーキング・ヘッズはこの時代の象徴だ。その半面,1930~50年代のジャズ,映画音楽も配されている。ベニー・グッドマン楽団やフレッド・アステアの曲までが挿入されていて,映画中の登場人物の心象を見事に表わしていた。このバラエティは,映画のサントラ盤でしか有り得ない組み合わせだ。
 
   
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