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料理を描いた映画というので,久々に 役の復活です。今回は料理好きの女子学生です。 |
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楽しい映画ですね。厨房の様子や食材の描写がリアルなのに感心しました(写真3)。レミーがスープを作る際のスパイスの種類と組み合わせ,鍋に入れるタイミングやスピードも,料理の基本に忠実です。料理に合わせて,火加減もきちんと描き別けてありました。 |
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原題の『Ratatouille(ラタトゥーユ)』は,フランスの家庭料理らしいね。その作り方も正しかった? |
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ナスやズッキーニといった素材はそうですが,作り方は斬新でした。普通はごった煮なのですが,野菜を薄くスライスして,盛りつけが綺麗でした。それでいて素材の味がしっかり生きていそうで,見事です! |
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フレンチの鉄人・石鍋裕氏が翻訳監修していますね。とにかく,どの料理も美味しそうでした。 |
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美味しそうに見せる秘訣として,照明の当て方が上手だったように思います。今までのCGアニメにはない演出に見えましたが,新しい技法なんですか? |
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授業で教えた単純なレイトレーシングやラジオシティ法じゃ無理です(笑)。実写映画の照明術を取り入れていますね。CG空間をスタジオに見立てて,どこに何ワットの照明を置くのか,かなり工夫しています。 |
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間接照明の使い方も上手いなと感じました。背景をぼかすズームレンズの効果も,多用されていました。 |
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人間の目線の場合とレミーの目線の場合で,キャメラやレンズを使い分けている感じがしますね。普通に人物を捕らえていながら,最後に少し寄ったり,静止しているはずのシーンで,わずかにキャメラが微動したり,従来にも増して徹底的に実写撮影を模しています。 |
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だから,普通の映画のように見やすいんですね。デフォルメされた人物(写真4)以外は,CGアニメであることを忘れて観てしまいました。 |
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勿論,公開週末は 『ダイ・ハード4.0』を抑えて米国No.1ですが,これだけの作品なのに,過去のピクサー作品に比べて興行的には今イチのようです。 |
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味音痴の野蛮なアメリカ人には,この映画の良さが分からないんでしょう(笑)。日本じゃ大丈夫です。 |