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休養明けのレオ様は太め残り | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『タイタニック』のレオナルド・ディカプリオの約1年の休養明け第1作である。レオ様久々の登場とあって,早くからテレビでスポットが流れていた。大して期待していなかったのだが,たまたま時間があったので見に行った業務用試写会にも,女子高生が沢山招かれていた。真ん中の確保された特別席には,後からタレントらしき若い女性が次々とやって来たが,顔を見ても私には誰だか判らない。どうも場違いだなと感じたが,内容もその通り全くピント外れだった。 バンコクで知り合った男から入手した秘密のビーチの地図を頼りに,主人公のリチャード(L・ディカプリオ)が,地上の楽園をめざす。ここで,隣室のフランス人カップルを誘うが,彼らがいとも簡単にこんな話に乗る下りが理解できない。財宝があるわけでもなし,ビーチごときが何でそんなに魅力なのだ!? プーケット島沖に設定された秘密の島もビーチも,キレイではあるが,どこにでもありそうな海岸だ。とてもじゃないが,命を懸けて駆けつけたり守ろうとしたりするほどのものとは思えない。魅力的に見えないのだから,ストーリーにリアリティが出てこないし,登場人物の誰にも感情移入できない。原作小説は前半面白く,後半イマイチだと聞いたが,映画は全編イマイチだった。 一番存在感のあったのは,ドラッグ漬けの旅行者ダフィを演じるロバート・カーライルだ。『007/ワールド・イズ・ナット・イナフ』の敵役の時と風貌が似過ぎているなと思ったら,その撮影を2週間休んで本作品に出たらしい。道理でそっくりだ。 SFXはといえば,まぁすぐそれと分かる形で何ケ所か登場する。レオ様の多重写 しや,満天の星がくるくる回るシーンなどに使われている。SFXを使う必要も感じられないし,使った効果もほとんどない。SFXがなければ,大作映画じゃないと思っているのだろうか?少し文明批判めいたものを入れ,ベルリン映画祭に出したのも宣伝目当てとしか感じられない。 美男俳優の主演映画はこんなものなのかも知れないが,それにしては休養明けのレオ様は明らかに太めだった。これじゃ女性ファンもガッカリだろう。大コケを恐れて,配給会社が彼女らの事前反応を知りたがったのも頷ける。G1ホースでも長期休養明けは凡走することが多いから,身体を搾った2走目以降に期待してもらおう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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