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DVD/BD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2011年7月号掲載
   
  『シュレック フォーエバー』
 BD+DVDの2枚組だが,勿論,BDの方が特典は充実している。「シュレックの魅力に迫る!」(約13分半)は,主要スタッフがシリーズの歴史を回顧。一方,「キャスト座談会」(9分余)は,どこかの会場でのトークショーの録画だが,こんな形でエディ・マーフィやキャメロン・ディアスの会話が聞けるのは嬉しい。C・ディアスは笑顔が魅力的で,脚もきれいだ。「…を支える技術」(約7分半)は,1作目からのCG技術の進歩の模様が語られているが,大域照明の導入,髪の毛や衣服の表現の進歩などが実感できる。第一線のCGスタジオの雰囲気や作業現場が垣間見られる。クリエーター達は複数のモニターで作業しているが,中には前に大きなスクリーンを置いている者もいる。その彼らが,本編の「ピクチャー・イン・ピクチャー」で語る解説が興味深いが,日本語字幕がないのが不親切だ。
 
   
  『アンストッパブル』
 同じくBD+DVDの2枚組だが,DVDには特典映像は全くない。「……制作の軌跡」(30分弱)には,走行する列車に迫る撮影風景が克明に描かれていて,映画ファンだけでなく,鉄道ファンも必見だ。11台の列車購入と改造,空いている線路のレンタル契約など,本作ならではの話題が興味深い。模型を使った撮影計画,高速走行で並走する車からの撮影に加え,縦横無尽に飛べるヘリを使った撮影風景が圧巻だ。「脱線シーンの舞台裏」(10分)「リアルな超絶スタント」(約14.5分)は,さらに各テーマを掘り下げていて中身が濃い。「監督・出演者が語る……」(約13.5分)は監督と主演3人が輪になって語るメイキングだが,上記との重複もある。なるべくCGを使わず,本物の走行でという基本ポリシーは分かるが,当欄としては大曲りシーンでのVFX解説が欲しかった。高架側のタンクをCGで描いたことと,列車を傾け,線路から浮かせるのにVFXを使ったことが監督の口から語られているだけだ。
 
   
  『RED/レッド』
 これもBD+DVDの2枚組だが,DVDにも若干のボーナスコンテンツはある。「キャストに迫る」(30分弱)は,主要キャストがそれぞれの役柄とお互いの演技を語り合っているだけだ。本作にVFX解説は期待しなかったが,映画自体に比べて,特典映像はさっぱり面白くない。「CIA極秘情報」(6分弱)は,公開されたCIA極秘文書の要約だが,これは本当の話なのだろうか? 猫を使っての盗聴作戦には,ちょっと驚く。「元CIA工作員ロバート・ベアによる音声解説」は試みとして面白いが,不慣れなせいか,語りはぎこちない。どうせなら,文字が重畳表示される「トリビア・トラック」と同時に再生できれば便利だったかと思う。
 
   
 
   
   
  (注:本映画時評の評点は,上から☆☆☆,☆☆,☆,★の順で,その中間に+をつけています。)  
   
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