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DVD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2010年5月号掲載
   
  『20世紀少年』
 本誌掲載はせずWebページでだけ紹介した3部作だが,まとめてBDセット(Blu-ray3枚と特典DVD1枚)を買った。最終章(Blu-ray or DVD)と特典ディスクの2枚組も入手できる。最終章ディスクに入っている「もうひとつのエンディング」バージョンに,全く別の結末を期待したら,見事に裏切られる。エンドロール後の通常のエンディング(約10分間)に,劇場公開でカットしたシーンをゴテゴテと追加して長くしたに過ぎない。
 特典ディスクの中身は,制作過程を順に追う約90分のメイキング映像だ。構成が上手いのか,この長さを一気に見てしまった。キャスティングから,機材やセット作りの紹介,裏話や撮影時のハプニングなど,内容の取捨選択も巧みだ。製作費60億円の記録に相応しいし,全3部作を通して観る熱烈ファンには,これくらいのメイキングは長過ぎず,丁度いいくらいだろう。
 
   
  『くもりときどきミートボール』
 Blu-rayとDVDの2枚組。本編が短いので,DVDにもほとんどの特典映像が入っている。「メイキング"成功のレシピ"」(11分弱)は,監督&脚本の若いコンビが楽しそうに司会する。食べ物を美味しそうに見せる工夫で,落下するハンバーガーの挙動やゼリーの動きの分析など,皆楽しそうだ。「CG映像ができるまで」には5編入っていて,全部観ると8分弱だ。まずストーリーボードの一覧表示に驚く。フレーム毎の色の変化まで一望できるとは,さすがデジタル映像だ。ライティングの工夫,雲・竜巻・フード雪崩などなど,このCGメイキングの中身は濃い。ミュージックビデオも,そのメイキング映像も楽しい。Blu-ray版専用のゲーム風コンテンツもあったが,当欄の読者に論じるは必要ないだろう。
 
   
  『ファイナル・デッドサーキット 3D』
 2枚組。といっても,特典ディスクがあるわけでなく,2D版と3D版の組合せだ。本編の他は,削除したシーンと予告編しか入っていない。あれだけ3Dをウリにしたのだから,もうちょっとその制作過程くらい入っていてしかるべきだ。
 
   
  『ワイルド・スピード MAX』
 Blu-rayの1枚もの。特典映像はDVDよりぐっと多く,10数種類で合計2時間以上もある。「オリジナルキャスト再集結」(10分弱)は,本作の総合的なメイキング。「マッスルカーの魅力」(7分弱)「輸入車の魅力」(5分弱)は,本作に登場する名車たちの紹介だ。主人公が乗るスカイラインGT-Rは,実は廉価版のGT--Tの外観を細工して,GT-Rに見せていただけだった。ハリウッド映画が経費節減をするとは,少し驚きだ。
「石油強奪シーンの撮影」(10分弱)は冒頭のトレーラー襲撃シーンのメイキングで,一番の見もの。トレーラーが本当に炎上しながら崖下に落ちるのが印象的だ。「レースとチェイスへのこだわり」(11分余)と「ハイオク・アクション・スタントの裏側」(11分半)は,文字通りの撮影風景だが,いずれもVFXシーンがある。 「Virtual Car Garage」は,CGで描かれたクルマを自分好みに改造するお遊びだが,良くできている。
 
 
   
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