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DVD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2010年4月号掲載
   
  『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』
 2枚組。本編ディスクにある「伝説の始まり:ヒーロー誕生の物語」(約12分)は,主要キャスト&スタッフの語りや撮影風景が入っている,ごく普通のメイキング映像だ。特筆すべきものはない。
 特典ディスクには2点あり,「"ウェポンX" ミュータント・ファイル」は,登場キャラ10人を紹介する。役柄・俳優・撮影風景・主要登場場面等が含まれ,全部で54分間もある。かなりのマニア向け映像集だ。
 もう1点の「チェイス・シーンの舞台裏」(6分弱)では,結構楽しいメイキング映像で,VFXの使い方がためになる。ヘリも爆発もCGではなく,本物だった。さすがにヘリからの攻撃や爆破する小屋内の人物は合成で,シーンのデザインにPreVizが多用されている。
 
   
  『火天の城』
 2枚組で,ボーナスディスクには14点も項目がある。メニューが縦書きだと,何やら蕎麦屋のお品書きみたいだ。歴史考証や美術・題字の話もあり,いかにも和風で,それなりに好ましい。当欄にとっての最大の価値は「これが最新VFX技術」(10分弱)で,城の全景と人物の往来,大きな蛇石が転がるシーンや巨木を立てるシーン等々,多数のVFXシーンのタネ明かしがある。素人向けの平易なVFX解説だが,これだけで十分☆☆☆の評価だ。他では「幻の巨城復活 もうひとつの安土城築城」(13分余)が面白かった。淡路島でのオープンセット作りから,個々の撮影風景も興味深い。発泡スチロールや洗剤を使っての雪降らし等,楽しく観ていられる。映画本編同様,DVD全体が丁寧に作られている。
 
   
  『カムイ外伝』
 2枚組のプレミアム・エディションといっても,どうでもいい「イベント映像集」ばかりが長くて,意味のあるのは下記2点だけだ。「メイキング・オブ・カムイ外伝」(32分半)は時間順の撮影記録で,長過ぎないのはいいが,中身も薄い。沖縄ロケ中心だが,ブルーバックでのワイヤーアクション撮影風景も最後にある。
「BEHIND ACTION SEQUENCES 〜アクションの裏側〜」(12分半)は,アクションの練習風景ばかりだ。あれだけ多用したCG/VFXの解説も,帆船やオープンセット作りも,白土三平作品の紹介もない。DVDの出来としては,『火天の城』に完敗だ。
 
 
   
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