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DVD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2009年3月号掲載
   
  『僕の彼女はサイボーグ』
 Special Editionは2枚組だった。内容スカスカの3枚組を押し付けないのは良心的だが,それでも6,090円もする。特典ディスクには,完成披露試写会,映画祭,記者会見の模様,主演の2人のインタビューなどで時間を稼いでいる。メイキング関係は3点だけだった。
「Haruka Ayase meets Cyborg SHE」(39分余)は,ごく普通にスタッフ&キャストの語りと撮影風景だが,作りはかったるい。「裏guide of Cyberg SHE」(27分半)は,未公開バージョン中心のお宝映像集で,まずまず面白くはある。綾瀬はるかが色々なコスチュームで現われるのが見られて,ファンには嬉しいだろう。
 「Making of VFX」(8分余)は,3つの代表的VFXシーンの解説だ。爆発,落下物,煙の追加などのデジタル合成,崩壊するビルの3D-CG表現など,ナレーション入りの解説で丁寧だが,少し冗長とも言える。完成映像の出来は悪くないが,そう高度な技術でもない。
 
   
  『ハンコック』
 こちらはExtended Collector's Editionと言いながら,1枚ものだった。とはいえ,特典映像だけで1時間以上入っていて,3,990円と良心的価格である。
 「スーパーヒーロー:『ハンコック』誕生秘話」(13分弱)は,秘話というほどでなく,語りと撮影風景中心の標準的なメイキング映像だった。「体を張った現場」(10分半)はアクションシーンの撮影に関して,「スーパーヒーロー変身スーツ」(8分半)はウィル・スミスが着るコスチュームデザインの話,そして「家のセット」(11分弱)は,セットが組み上がる様から始まり,内部の装飾やその家の内部での撮影の様子だ。いずれも語りは多いが,その背景に流れている興味深い撮影風景映像の解説になっていないのが少し残念だ。
 CG/VFX関連では,「イメージの視覚化」に8編で計16分の映像がある。プレビズの重要性や利用状況で2編,残り6編はCGを使ったプレビズ映像と完成映像のペア表示だ。プレビズ解説としては充実している。特典映像最大の見ものは「スーパーヒーローを創り上げる」(8分余)で,VFX界の大御所ジョン・ダイクストラが登場し,Digital Double創りを語る。多数のマーカーを顔面に貼りつけてのFace Captureの様子や,多数回の照射で肌の陰影を観測する最新鋭機Light Stage 5を使ったImage-Based Lightingの模様が紹介されている。IBLの考案者Paul Debevec博士も登場するのが嬉しい。
 
   
 
   
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