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O plus E誌 2020年1・2月号掲載
 
映画サウンドトラック盤ガイド
   
 

■「キャッツ - オリジナル・サウンドトラック」 
(ユニバーサル ミュージック)

   
 
 
 
  国内盤が発売されているが,輸入盤と同じ16曲収録で,日本だけのボーナストラックはない。劇中使用曲を別のプロの歌手にも歌わせていることもなく,基本的には出演した俳優が歌っている。歌える俳優を起用した上に,人気歌手のTaylor Swiftを妖艶な雌猫ボンバルリーナ役で出演させているためだ。
 サントラ盤CDとしての出来映えは標準レベルだ。冒頭に全員で歌う“Jellicle Songs For Jellicle Cats”は好い出来だ。少し残念だったのは,代表曲“Memory”の出来栄えだ。Jennifer Hudsonは歌唱力抜群のはずなのに,さしたる熱唱ではなく,ロンドン・オリジナル・キャストのElaine Paigeの足元にも及ばない。一方,Taylor Swiftが歌う新曲“Beautiful Ghosts”は歌唱も曲自体も上々だ。この曲がアカデミー賞にノミネートされなかったのは,映画全体の不評のとばっちりとしか思えない。
 
   
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