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O plus E誌 2017年10月号掲載
 
映画サウンドトラック盤ガイド
   
 

■「ジュリーと恋と靴工場
(ランブリング・レコーズ)

 
 
 
  歌入りの楽曲が9曲,演奏だけの曲が5曲の計14曲,すべてこの映画のために作られた曲だ。映画音楽全体の担当はオリヴィエ・ダヴィオで,演奏曲だけでなく,歌曲9曲中の4曲も彼が作曲している。他に6名もの作詞・作曲家を起用し,監督自らが詩や曲調に注文を出したという。俳優6人に歌わせ,音楽CDとしてバラエティに富んでいる。
 思いのたけを述べるセリフにやがて曲がつき,本格的な歌唱へと移るミュージカルならではの曲が大半だが,そのセリフが美しく,語っていても音楽のようだ。折りからの北朝鮮のミサイル報道で,世界一汚いと感じる朝鮮語(韓国語)を耳にすることが多いゆえ,余計にフランス語の美しさを再認識してしまう。
 
   
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