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O plus E誌 2017年4月号掲載
 
映画サウンドトラック盤ガイド
   
 

■「はじまりへの旅 【サントラ盤】
(Rambling RECORDS)

 
 
 
  ここでわざわざ【サントラ盤】と断っているのは,もう1枚アレクス・ソマーズによる【スコア盤】が同時発売されているからだ。劇中で使われた楽曲を収録した本盤はたった10曲入りながら,実に多彩で,いずれも美しい名曲揃いである。
 ヴィゴ・モーテンセンと子供達が歌う"Sweet Child O Mine"はガンズ・アンド・ローゼズのカヴァー曲だが,明るく素朴に歌っている。ボブ・ディランの"I Shall Be Released"をカヴァーしたカーク・ロスの歌唱は絶品で,本盤の最大の聴きものだ。他にグレン・グールド,ヨーヨー・マ,シガー・ロス等の楽曲が楽しめる。評者の最近のお気に入りの1枚で,何度聴いても厭きない。
 
   
 

■「Ost: Lion
(Masterworks)

 
 
 
  一方,こちらはオリジナル曲ばかりのサントラ盤で,輸入盤でしか入手できない。歌唱曲は1曲だけで,人気絶頂のシーアが歌う主題歌"Never Give Up"だ。映画の中ではエンドロールで流れるが,このアルバムの中では1曲目に収録されている。
 残る18曲は,ドイツ人作曲家のハウシュカと米国人のダスティン・オハロランの共作によるオリジナル・スコアだ。ハウシュカ得意の電子音楽中心だが,所々に美しいピアノ曲が鏤められている。映画中でも印象的だったが,改めてCDで聴いても出来の良さが実感できる。ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の作曲賞部門にノミネートされていただけのことはある。
 
   
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