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O plus E誌 2017年3月号掲載
 
映画サウンドトラック盤ガイド
   
 

■「ラ・ラ・ランド
(ユニバーサル ミュージック)

 
 
 
  今月は3作紹介するが,まずは,音響賞,歌曲賞でのオスカー受賞が確実視されるこのサントラ盤から語ろう。映画中では多数の曲が使われているが,CD収録はオリジナルの15曲だ。歌入りの7曲はすべて含まれている。
 最も印象的な"City Of Stars"は,ソロ,デュエット,ハミングの3バージョンがあり,まさにオスカーの大本命だ。同時ノミネートの"Audition"はミアの面接シーン,"A Lovely Night"は2人のダンスシーン,そして7分半の"Epilogue"は音楽だけでなく,映像が伴ってこそ魅力が倍加する。冒頭の"Another Day Of Sun"はテーマ曲であり,このメロディは何度も登場する。映画を観て,OSTを聴き,再度映画を観ると,歌詞とメロディの調和を一層楽しめること間違いない。
 
   
 

■「モアナと伝説の海」<英語版>
(WALT DISNEY RECORDS)

 
 
 
  日本語吹替キャストが自ら歌う「日本語版」も発売予定だが,本文に書いた理由により,絶対的に「英語版」の方をオススメする。全40曲入りの豪華版だ。歌入りの14曲の後に,演奏だけのスコア26曲が映画中での登場順で収録されている。
 オスカー・レースでの"City Of Stars"の対抗馬である"How Far I'll Go"(邦題「どこまでも」)は,4曲目と6曲目にモアナ役のAuli'i Cravalhoの歌があり,13曲目にAlessia Caraが歌うエンドソングが収録されている。演奏もアレンジも少し違うが,エンドソングの完成度が最も高いことは言うまでもない。他にも"An Innocent Warrior" "Where You Are" "We Know The Way"等,名曲揃いだ。これだけ充実しているのは『ターザン』(99)以来だ。いずれも南国情緒たっぷりの編曲がなされているので,美しい海の映像と一緒に味わいたい。
 
   
 

■「SING/シング
(ユニバーサル ミュージック)

 
 
 
  映画中では65曲が使われているが,いずれも短い。このサントラ盤は23曲で,大半はフルコーラスが収録されている。オリジナル曲はスティービー・ワンダーがアリアナ・グランデを従えて歌う"Faith"だけで,他は懐かしの名曲揃いである。音楽コンテストの設定だけに,ステージ上での本格的な歌唱に適した歌曲が選ばれている。
 筆者が選んだベスト3は,セス・マクファーレンの"My Way",トリー・ケリーの"Hallelujah",ジェニファー・ハドソンの"Golden Slumbers/Carry That Weight"である。若手歌手トリー・ケリーの歌は本作で初めて聴いたが,なるほど有望株だけある。早速デビューアルバム"Unbreakable Smile"を入手した。上記2枚と異なり,映画と独立して聴いても通用するコンピレーション・アルバムである。
 
   
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