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O plus E誌 2006年2月号掲載
 
    
 
その他の作品の短評
  (注:本映画時評の評点は,上からの順で,その中間にをつけています。)  
   
   ■『オリバー・ツィスト』: ロマン・ポランスキー監督の『戦場のピアニスト』以来3年ぶりの最新作。19 世紀のイギリスを舞台としたC・ディケンズの長編小説を,見事に2時間余にまとめ,ディケンズ以上にディケンズらしいストーリーテラーぶりを見せてくれる。主人公のオリバー・ツィストを演じるのはバーニー・クラーク少年で,この映画はそのキャスティングだけで成功していると言える。
 ■『リトル・ランナー』: 昏睡状態の母に奇跡を起こすため,自らもボストン・マラソンに挑戦し奇跡を起こそうとする少年の物語。いかにも「感動作でしょ」という作りだが,やはり感動してしまう。挿入歌「ハレルヤ」の使い場所が効果的で,この歌声にはしびれる。
 ■『RIZE<ライズ>』: ヒップホップ界で注目集める「クランプ・ダンス」とそれを生み出したLAの黒人達の生態を追うドキュメンタリー作品。この種のストリート・ダンスは,筆者の大学内でもよく見かけるが,これは本物中の本物の,驚くべき動きの記録映像だ。この映画では,クライマックスで黒人女性歌手が歌う「Amazing Grace」にしびれた。
 ■『シリアナ』: 評価に困った一作だ。麻薬取引の実態を描いた『トラフィック』 (00) の脚本家スティーブン・ギャガンが,自ら監督し,石油利権と中東テロを描いた作品である。腐敗と陰謀の実態には目を見張り,出演者の熱演も評価できるが,真面目過ぎて面白味には欠ける。14kg増量して臨んだ美男俳優ジョージ・クルーニーの肥満ぶりが印象的だった。
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