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O plus E誌 2015年2月号掲載
 
映画サウンドトラック盤ガイド
   
 

ANNIE/アニー
(ソニー・ミュージック)

 
 
 
  リメイク映画は凡作で,現代化は失敗との声もあるが,そのサントラ盤の出来栄えは上々だ。
 82年版も本作も舞台版にはない楽曲が入っているが,本作の最初の数曲は,舞台版と同じ構成で,孤児達の歌声が素晴らしい。"It's The Hard-Knock Life"等のアレンジ,リズム感が秀逸で,この点では現代化に成功している。
 シンガーソングライターのシーアが提供した新曲が3曲ある。最大の聴きものは"Opportunity"で,Q・ウォレス版もシーア版も,聞き惚れてしまう。名曲だ。
 誰もが知っている代表曲"Tomorrow"は,Overtureを含め,映画内では3回登場する。まずまず期待を裏切らない出来で,合格点だ。そして,日本公開版のエンドロールには,平井堅が歌う同曲(英語)が流れる。これが,いかにも付け焼刃のようで,しっくり来なかった。オリジナル・サントラ盤の全15曲,映画キャスト+シーアの歌声だけの方がまとまりが良いと感じた。
 
 
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