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            plus E誌 2016年9月号掲載 | 
         
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                            『ゴースト バスターズ』 
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                            | (コロンビア映画
/SPE配給
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                      オフィシャルサイト[日本語][英語] | 
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                      [8月19日よりTOHOシネマズ日劇他全国ロードショー公開中] | 
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                      2016年7月15日 TOHOシネマズ なんば[完成披露試写会(大阪)] 
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    (注:本映画時評の評点は,上から   ,  , , の順で,その中間に をつけています。) | 
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    リケジョを配して,かつての大ヒット作をリブート | 
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     |   |  もっと早く続編もしくはリメイク作品が登場すると思っていたのに,ようやく製作された,待ち遠しかったシリーズである。「幽霊退治請負業」という斬新なアイディアの同名映画(以下,旧作と呼ぶ)が公開され,大ヒットしたのは1984年のことであった。SFホラーコメディという珍しいジャンルであり,続編『ゴーストバスターズ2』も1989年に製作されている。旧作と続編をDVDで再点検したが,良くできた娯楽大作であり,当時の特撮技術をフル活用した意欲作である。 
 CG全盛の時代になり,当然第3作の企画が何年か前から存在していたらしい。オリジナルメンバーのままでの続編が予定されていたが,スペングラー博士役のハロルド・ライミスが逝去したことから,計画はご破算になったそうだ。そこで,出演者を総入替えして物語を最始動する「リブート」に方針変更され,幽霊退治人の主人公4人組全員を女性にするという大転換がなされた(写真1)。リブートの話題性としては十分である。 
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       |  時代は現代で,旧作と同様,ニューヨークが舞台だ。白人の博士3人が始めた幽霊退治会社に,途中採用された黒人男性が加わるという旧作の人員構成は踏襲され,白人のリケジョ(理系女子)3人に一般の黒人女性1人が加わるという構成である。「相変わらずハリウッドは白人至上主義だ」というクレームもあったそうだが,この白黒比率は旧作をなぞっただけのことだと思う。主演の物理学者エリン・ギルバート(クリステン・ウィグ)の勤務先は,ビル・マーレイが演じたピーター・ヴェンクマン博士と同じで,NY市内にキャンパスがあるコロンビア大学である。 
 監督は,共同脚本・製作総指揮も兼ねるポール・フェイグ。コメディアン出身で個性派俳優としての出演映画もあるようだ。幽霊退治人4人組の他の3人には,メリッサ・マッカーシー,ケイト・マッキノン,レスリー・ジョーンズが選ばれた。30〜40代の女性たちで,いずれも米国のTV・映画業界では名前が通った俳優のようだが,日本の映画ファンにはあまり馴染みがない。4人の会話は軽妙で,セリフも多く,息の合ったところを見せていたが,ジョークらしき会話が全く面白くない。年齢や文化の違いなのか,筆者には全くピンと来なかった。まさに『セックス・アンド・ザ・シティ』(08年9月号)の4人組の会話を聞いた時と同じ感覚である。 
 この4人だけではSFファンを満足させられないとの判断からか,事務所の受付兼男秘書役でクリス・ヘムズワースが配されている。イケメン,マッチョな男だが,クラーク・ケント風のとぼけたキャラで,彼女らの危機には改造バイクで駆けつける(マイティ・ソーに変身する訳ではないが…)。他の見どころとして,ビル・マーレイ,シガニー・ウィーバー等の旧作の主要登場人物が,カメオ出演で顔を見せてくれる。 以下,当欄の視点でのCG/VFX中心の感想である。 
 ■ 超常現象を研究していて大学を追われるという設定も旧作と同じだが,そのマッド・サイエンティスト風の研究室の造形がいい。新しいガジェットも色々と登場する。ゴースト捕獲装置の「プロトンパック」,ゴーストバスターズの専用車輌「エクト・ワン」の名称は同じだが,それぞれレトロな感じは残しつつも,旧作のそれよりも進化している。無難かつ納得できる改良版だ。 
 ■ まだまともなCGが使えない時代に,旧作は数々のゴーストを出現させ,マシュマロマンを歩かせていた。その続編では,巨大スライムや自由の女神像を動かし,表情まで変化させている。それを遥かに上回るCG映像を期待したが,旧作のゴーストのイメージを大切にしていた。最初に登場する殺人鬼のゴースト(写真2)を手はじめに,大半はホログラム像風の描写だ。旧作に何度も登場する緑色のゴースト(写真3)やビルの高層部を取り巻く光(写真4)など,既視感のある光景を精細かつ微妙な透明感を与えて描画している。スライムのネバネバ感にも工夫の跡が感じられる。 
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       |  ■ マシュマロマンはバルーン状で登場し,すぐ退治されてしまうが,ラスボスは意外なキャラクターだった。クライマックスはNYマンハッタンを舞台にした約20分間の攻防だ。特筆すべきものはないが,多数のゴーストの動きがプレビズされ,しっかり描き込まれている(写真5)。3Dの飛び出し感も,好い出来だと感じた。CG/VFXの主担当はSony Pictures Imageworksで,副担当は破竹の勢いのMPCだ。他にIloula, Zero VFX, Furious FX, Legend FX等が参加している。 
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              | 写真5 NYマンハッタンの空を使った終盤の攻防は,さすがの出来映え | 
             
          
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    (画像は,O plus E誌掲載分に追加しています) | 
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