写真入りのメイン欄はCG/VFX多用作品中心だが，短評欄では結構レディース・ムービーや独立系の邦画作品も取り上げていることは，読者諸兄も既にご存知だろう。
　題名を大声で口にしにくいこの映画は，アメリカの人気TVシリーズの映画化作品で，今年度上期の大ヒット作である。NYで働く30代独身女性の生態を描いた話題作で，アダルト映画ではない。少しは話題作も勉強しておこうと大阪での完成披露試写会に足を運んだ。会場は予想以上に，女，女，女……。まるで，デパートの婦人服売り場か下着売り場に紛れ込んでしまった気分だ。
　心の琴線に触れる恋愛映画なら理解できるつもりだが，この女性専用映画はさっぱり分からない。この主人公たちは，何が魅力的なんだ（写真1）? その恋のお相手のでれんとした男も嫌みで虫ずが走る。全く理解不能だが，目をうるませ，感激に浸る女性の群れを見ると，単に低い評点じゃまずいかなと思う。止むを得ず，編集部のN嬢に応援を求めた。お蔭でメイン欄に格上げである。