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■『マイアミ・バイス』:80年代の人気TVシリーズの映画化。監督は社会派マイケル・マン,国際麻薬密輸組織に潜入捜査する2人の刑事にコリン・ファレル,ジェイミー・フォックスのキャスティングは期待を裏切らない。真面目過ぎるくらい真面目な描写だが,クライマックスの銃撃戦は緊迫感が溢れる。『SAYURI』では敵役を演じたコン・リーが美しく,魅力的だ。
■『バックダンサーズ!』:トップヴァーカリストの突然の引退で,残されたバックダンサーの女性4人組の物語。素直な青春ドラマだが,ダンスシーンは素晴らしい。スパイスとしての業界の内幕描写,ライブステージが組み上がる様なども楽しい。中年ロック・ヴォーカリストに陣内孝則,バンドリーダーに
つのだ☆ひろ,という存在感のある脇役を配した時点で,この映画は成功していたと言える。
■『イルマーレ』:同名韓国映画のハリウッド・リメイク版。『オーロラの彼方へ』(00)に似た変形タイム・パラドックスを,時を隔てた男女恋愛劇に仕立てたもの。キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの『スピード』(94)以来12年ぶりの共演も嬉しい。結末は読めても,最後は少し興奮して観てしまう。シカゴの街も音楽もオシャレで美しく,良質のデートムービーだ。
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