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O plus E誌 2006年8月号掲載
 
    
 
その他の作品の短評
  (注:本映画時評の評点は,上からの順で,その中間にをつけています。)  
   
   ■『ココシリ』:表題はチベット語で「青い山々」の意。中国の秘境,海抜4700mの台地でチベットカモシカの密猟者と私設のマウンテン・パトロール隊の凄絶な戦いを同行記者の視点から描く。大自然の過酷さ,民衆の貧困,執念の追跡には慟哭する。零下20度の地でよくぞこの映像を撮ったと感心する半面,淡泊で意外な結末に少し戸惑う。これが実話の重みというものか。隊長リータイを演じる主演のデュオ・ブジエは,山崎努によく似ていて存在感のあるいい役者だ。
 ■『僕の,世界の中心は,君だ』:題名からすぐ分かるように,2004年に日本で大ヒットした『セカチュー』の翻案韓国版だ。即ち,最愛の彼女が難病,不治の病と分かった若い男女の悲恋物語である。記憶喪失,実は異母兄妹,共に配偶者を失った男女の偶然の出会い…と何でもござれのご都合主義,韓流ラブ・ロマンスだから,不治の病くらいは平気の平左だが,何とも薄っぺらな映画だ。『猟奇的な彼女』(01)のチョ・テヒョンには,再度「ハンサムでもないお前が,なぜそんなにモテる?」と言いたいが,相手役の美形ソン・ヘギョの愛らしさに免じて,この映画の不出来はすべて許したくなる。
     
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