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(注:本映画時評の評点は,上から,,,の順で,その中間にをつけています。) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
冴え渡るジェネ節と全編こだわりの絵作り | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
何とも形容しがたい,評価に困る映画だ。もう一度試写を観たかったが,その時間はなかった。監督ジャン =ピエール・ジュネ,主演オドレイ・トトゥというコンビは,あの大ヒットした『アメリ』(01)の再現である。この監督が10年来暖めていた企画は,『アメリ』の成功でようやく大きな製作費を得て実現の運びとなり,『アメリ』のスタッフを再結集して作り上げたこの映画は,フランスでの興行記録を塗り返るヒットとなった。 |
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全編にこの監督のこだわりが感じられる。博物館の骨だらけの陳列,墓地の膨大な十字架の数に圧倒させられるかと思えば,レストランや普通の家庭で使われている小物にも,きめ細かな配慮がなされ,完全主義が貫かれていることが分かる。ジュネ節としか言いようのない語り口調が冴え渡る。さぞかし監督もスタッフも,この映画の絵作りを楽しんだことだろう。いくら映画の文法を勉強しても,自分では絶対に作れない映画。そんな思いがする味のある映画だ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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