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DVD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2009年1月号掲載
   
  『つぐない』
 1枚もの。特典は,監督の音声解説の他は2つだけだ。VFXの解説には期待しなかったが,予想通り何もなかった。「メイキング」(27 分弱)は,普通の構成だが,役作り,演出,撮影等に関する語りがうまい。ダンケルクの海辺のシーンでの5分強の長回しは,やはり繋ぎなしの1テイクだった。1,000人のエキストラを統括するこの撮影風景を観るだけで価値がある。「小説から映画へ」(5分余)は製作意図などだが,特長はない。
 
   
  『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
 1枚もので,特典は2つだけ。「メイキング」(17分余)は,キャスト&スタッフが作品概要を語るだけ。Cinefex誌が取り上げた上質のVFXがあったはずなのに,解説は全くなし。「チャーリー・ウィルソンの素顔」(12分余)に個性派下院議員の実像紹介を期待したが,これも極めて凡庸。もう少し真剣に作ってくれよ。
 
   
  『スパイダーウィックの謎』
 2枚組。Disc 1にも特典映像があり,監督が案内する導入部から始まり,Disc 2の最後で終わる構成となっている。内容が充実しているのは,Disc 2の次の3編だ。「キャラクター紹介!」(14分弱)は,主要役柄と俳優の紹介で,最初のF・ハイモア君の双子役の演じ分けが最も興味深い。「メイキング!」(21分弱)は,通常のメイキング映像だが,セット制作,クリーチャー制作が詳しく,平均点以上の悪くない解説だ。「スパイダーウィックの魔法!」(14分半)が,目当てのVFX解説で,ティペット・スタジオとILMの分担作業だ。クリーチャーのデザインと表現の工夫は見応えがある。
 
   
  『ミスト』
 試写を観る機会がなく,劇場で観た作品だが,DVDで紹介しておこう。名匠フランク・ダラボン監督お得意のスティーヴン・キング作品の映画化で,結末にアッと驚くホラー・サスペンスである。DVDは2枚組でDisc 1にも特典はあるが,主力はDisc 2だ。ダラボン監督が20年間温めていた企画だけに,DVD製作にも気合いが入っている。「メイキング」(37分余)も「ポスターアーティスト」(7分半)も,構成がユニークで,彼の創造力の豊かさを感じる。「シーン35の撮り方」(12分余)はクライマックスの10分のシーンのメイキングだ。プレビズを活用し,準備は周到で,現場を指揮する監督の様子も迫力満点だ。「…のFX技術について」(16分余)は様々なSFXとCGの制作苦労話でためになる。「クリーチャー・メイキング」(13分弱)は,デザインの話でなく,メイク,パペット,撮影風景が丁寧に解説されている。これも上質だ。
 
   
 
   
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