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DVD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2008年12月号掲載
   
  『バンテージ・ポイント』
 1枚もの。『……の舞台裏』(27分弱)も『暗殺計画』(16分)も,主要キャストやスタッフが製作意図やあらすじを語るだけで,特筆すべきものがない。あれだけ手の込んだ脚本でありながら,メイキング映像には工夫がない。『アクションへの取り組み』(約7分半)の原題は「Coordinating Chaos」で,爆発とカーアクションの解説だ。爆発シーンは,本物の爆発にワイヤーとVFXで処理している。これぞプロの仕事だ。
 
   
  『NEXT -ネクスト-』
 2枚組。インタビューとメイキングの2部構成だが,後者の4項目の内,以下の2つだけが語るに足る。「視覚効果について」(8分弱)は,列車と自動車の衝突,予知シーンの数々のパターン,崖からの岩や材木のシーン等の解説で,ミニチュアでなく大半をCGに頼っている。今やその方が断然安上がりだという。技術水準は平凡だが,解説は丁寧でためになる。「ロケーションについて」(7分弱)は,グランドキャニオンの奥地にある先住民集落でのロケの模様だ。毎日ヘリで通い,住民との触れ合いを重視した姿勢に,ちょっと感激した。
 
   
  『紀元前1万年』
 2枚組。主要な特典映像が3種類ある。「メイキング:紀元前1万年に生きた動物たち」(13分余)は,時代・場所の設定と動物たちの話だ。マンモスもサーベルタイガーもミニチュア制作も,この映画のVFXが如何に素晴らしいかが改めて分かる。ロケや撮影風景もすごい。映画は駄作だが,この特典は本欄の読者必見だろう。「失われた文明を描く」(13分弱)は,誰も知らない,記録にもない昔の時代考証の話だ。ほとんどは遺跡からの推測に過ぎないが,構成は良くできている。「ドキュメンタリー:紀元前1万年の世界」(約90分)は,TVの特番だろうか。これも考古学を元にしたNHKスペシャル風の教養番組で,本編に比べるとCGの品質は随分チープだ。長いので全部観る気がしなかった。
 
   
 
   
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