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DVD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2005年12月号掲載
   
  『オペラ座の怪人』
 ちょっと高いが3枚組の初回限定生産の特別版を買った。特典ディスク1のメイキング(約46分)では,背景,キャスティング,衣装,音楽と共に,オペラ座とその地下水路の巨大セット作りの様子が語られる。33分からの約5分間にVFX解説はがあった。別途「スタッフインタビュー」内に「特殊効果について」(約7.5分)「視覚効果について」(約12分)がある。レベルは標準的だが,解説は丁寧だ。
 
   
  『コンスタンティン』
 勿論2枚組で,特典映像は多彩。クルマの衝突シーンや「聖なる小道具」のメイキング解説も充実しているが,SFX/VFXの本命は「地獄の創造」だ。この中に「地獄の風景」「バーミン・マンを創る」「戦士の翼」「悪魔式の誘拐」の4編があり,見応え十分だ。
 
   
  『ナショナル・トレジャー』
 1枚もので特典もごく僅か。これでSpecial Editionなのか。「メイキング・オブ…」は11分半で,撮影風景はそれなりに楽しいが,VFXは全くなし。アニマティックス(フルCGのPreViz)が,2分半がある程度だ
 
   
  『レーシング・ストライプス』
 1枚もの。「動物の演技教室」(10分弱)は動物の調教ぶりが結構楽しく面白い。「しゃべる動物をつくるまで」(5分弱)は,いわゆるアニマル・トークのメイキング映像だが,後半がVFXの出番だ。いまや3Dスキャナを使って動物の顔をデジタル化し,口だけなく目の動きもCGで作っていることが印象的だった。
 
   
  『マスク2』
 1枚ものなので,特典はわずか。「マスク2撮影秘話?犬と赤ちゃんを迎えて」(約16分)は通常のメイキング。「変身アルビー&オーティスが生まれるまで」(15分)は,赤ん坊と犬をデジタル制作するメイキング・ドキュメンタリで,解説がしっかりしている。
 
   
  『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』
 1枚もの。映像特典に何種類か入っているが,どれも面白くない。ILMのハイレベルのVFXも,オスカーに輝くオラフ伯爵のメイクアップも何も入っていない。監督と原作者の音声解説もわざわざ聞くほどではない。
 
   
  『炎のメモリアル』
 2枚組。メイキングは約21分,ロケ地選択や俳優の訓練,そして倉庫の火災シーンに関してのもの。他にボルチモア市消防署員のドキュメンタリ(約13分)あり.VFXはもともと少なく,売りでない。むしろ効果音の解説の方がためになった。
 
   
  『バットマン ビギンズ』
 勿論2枚組。映画も骨太の娯楽大作だったが,このDisc2の映像特典も充実している。ヒマラヤと見立てたアイスランドでのロケを描く「撮影への道」,戦車顔負けのバッド・モービル開発の「タンブラーの製作」等,10数分のメイキング映像が10件足らずあり,いずれも見応えある。「ゴッサム・シティー建設」「ゴッサム・シティーを救え」では,巨大セットや精巧なミニチュアに圧倒される。CG/VFXを極力抑え,物理的なSFXのパワーを重視しているのが印象的だ。欠点は,メニューが使いにくく,内容一覧が全くできない点だ。
 
   
 
   
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