| 前2作の映画『ブリジット・ジョーンズの日記』(01)『同 きれそうなわたしの12か月』(04)とともに,それぞれのサントラ盤もヒットしたが,3作目も同じコンセプトで作られている。輸入盤も国内盤も同じ19曲入りだが,国内盤は日本語の題名が書かれた専用のCDジャケットが用意されている(前2作は海外盤と同じだった)。ブリジットが男性2人を従えている構図は,前作と全く同じで,うっかりすると買い間違えてしまいそうだ。
いずれも映画中で歌入りの曲が何曲も流れるが,物語の邪魔にはならず,その場面の雰囲気に合った曲が選ばれている。それでいて,映画の後にアルバムとして聴いても,バランスの良いオムニバス・アルバムとして上々のクオリティを保っている。毎度,音楽担当者のセンスの良さが感じられる。
この映画のために作られた主題歌は英国人歌手Ellie Gouldingが歌う"Still Falling For You"で,CDの1曲目に収録されている。続く数曲は,Years & Years,Ed Sheeran, Jess Glynneら,若い英国人シンガーの最近数年間の発表曲から選ばれている。とりわけ,Ed Sheeranは映画中に実名で登場し,ブリジットが彼のコンサートに出かけるという設定になっている。最近の英国音楽事情に詳しくない筆者にとって,こうしたサントラ盤から人気歌手の名前を知ることができるのは嬉しい。
後半は,The Isley Brothers,Dionne Warwick, Marvin Gaye, The Temptationsら,米国人アーティストたちの1960年代中盤から70年代初めにかけての,R&B,ソウル・ナンバーが並ぶ。いずれも大ヒット曲ではないが,それでいて懐かしさを感じるナンバー揃いだ。
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