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■「ビー・エフ・ジー:ビッグ・フレンドリー・ジァイアント・オリジナル・サウンドトラック」 | ||||||||||||||||||||
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映画紹介ページ本文で音楽の素晴らしさを語り切れなかったので,少し繰り返しになるが,サントラ盤コーナーで補足して置きたい。 輸入盤の他に,国内盤も発売されているが,なぜか映画の題名にある「BFG」なる英字表記は採用せず,全部カタカナで記されている。間延びした感が否めないが,何のためにこうしたのだろう? 全19曲が収録されているが,いずれもスピルバーグ映画にお馴染みのジョン・ウィリアムズが担当したスコアである。いかにもファンタジー映画のタイトルロールに相応しい"Overture"に続き,2曲目の”The Witching Hour"が,ロンドンの児童養護施設(孤児院)の夜の室内に始まり,ソフィーが初めてBFGに目にする辺りまでの音楽だ。『ハリー・ポッター』シリーズを彷彿とさせ,これから魔法の世界に誘われる期待を抱かせる。一転,次なる"To Giant Country"では,未知の世界に迷い込んだ不安と冒険心をミックスしたような感情を表わしている。 ソフィーとBFGの心の触れ合いを感じさせるシーンではピアノや木管楽器の軽やかな音で優しく包み込み,悪夢のシーンでは重低音を響かせる。そして,16曲目"Meeting The Queen"は,バッキンガム宮殿で女王陛下に謁見するシーンを威厳と荘厳さをもった音楽で飾っている。 最近の煽り立てるような音楽一辺倒の中で,少し古風だが,これぞ本物の映画音楽だ。概して言えば,正統派のストリングスに加えて,管楽器の使い方が上手いと感じる。さらに,サントラ盤を家庭内のステレオ・スピーカーで聴くよりも,映画館内のサラウンド音響設備で聴く方が圧倒的に素晴らしく感じる音源配置になっている。 全曲が楽器演奏だけだが,強いて残念な点を挙げれば,エンドロールはディズニー流の主題歌を入れて締めくくっても良かったかと思う。 | ||||||||||||||||||||
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