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(注:本映画時評の評点は,上から,,,の順で,その中間にをつけています。) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
無意識で観てしまった予定外の作品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原題は「Anger Management」。怒りを鎮めるためのカウンセリング療法のことだが,このままじゃ分かりにくいと思っていたら,配給会社はユニークな邦題をつけた。感じは出ているが,折角別の題にするなら,英字,カタカナだけでなく漢字も使って欲しいところだ。 昨年4月公開で米国では大ヒットした映画だが,日本では全く人気の出ないアダム・サンドラーの主演だけに,同じようには行くまい。米国ではポピュラーなセラピーというのも,我が国では感覚的に受け入れられにくいだろう。ただし,共演が名優で個性派のジャック・ニコルソンであり,この2人の掛け合いのコメディというので,その点に注目していた(写真)。 ふとした誤解から,「怒り抑制セラピー」を受ける判決を受けた気の弱い青年デイヴにA・サンドラー。その恋人リンダに『イン・ザ・ベッドルーム』(01)のマリサ・トメイ。さほどの美人ではないが,男性好きのするタイプだ。そして,患者よりエキセントリックで過激なセラピーを施す医師バディ・ライデルにJ・ニコルソンという配役である。 怒りを鎮めるどころか,バディ医師の振る舞いに苛立ちを覚え,理不尽な仕打ちを受けるデイヴに同情し感情移入して観てしまう。これは,監督ピーター・シーガルの手の内に嵌まっているということだろうか。この辺りのタッチは,ベン・アフレックとサミュエル・L・ジャクソンが共演した『チェンジング・レーン』(02)に似ている。そして,少し驚く結末はマイケル・ダグラス主演の『ゲーム』(97)を思い出させる。 実を言うと,この映画は本欄で紹介する予定はなく,他の試写会のついでに観ただけだった。ところが,エンドロール眺めて,VFXにSony Pictures Imageworks社が大勢参加しているのに気が付いた。一体どこにそんなに視覚効果を使っていたというのか? そーか,クライマックスでNYヤンキーズ・スタジアムでのシーンが続くが,あの大観衆はディジタル群衆だったのか。結構長いし,色々なアングルからの映像があったから,『シービスケット』よりも多くの合成処理を必要としたかも知れない。 では,他にもVFXシーンは沢山あったのだろうか? 意識してメモを取りながら観ていなかったので,全く気がつかなかった。当欄の筆者とて,そんなものだ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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