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          O plus E誌 
            2003年10月号掲載 | 
         
       
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                            『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』 
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                            | (20世紀フォックス映画) | 
                           
                         
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                      オフィシャルサイト[日本語][英語] | 
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                      2003年8月4日 20世紀FOX試写室 | 
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                      [2003年10月全国東宝洋画系にて公開予定] | 
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    (注:本映画時評の評点は,上から   ,  , , の順で,その中間に をつけています。) | 
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    多彩なヒーローたちに合った多彩な視覚効果 | 
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      先日『荒野の七人』(60)で売り出した個性派俳優の1人チャールス・ブロンソンが亡くなった。よく知られるように黒澤明の『七人の侍』(54)のパクリ,いやリメイク作品だ。ヒット祈願で縁起のいいこの数字にならったのか,この映画のヒーロー達も7人だ。原題は『The 
      League of Extraordinary Gentlemen』,「超常的紳士同盟」とでもいうのだろうか。いや,紳士同盟といいながら,紅一点の女性も入っているから,同じ縁起ものでもこれは「七福神」の構成である。 
       何とこの超人たちの顔ぶれは,透明人間,ジキル博士&ハイド氏,トム・ソーヤーに,ドラキュラ伯爵の血を引く半吸血鬼のミナ,「海底二万哩」のネモ船長らで,英米の冒険小説の主人公たちが登場する。何やら正月のバラエティ番組風の盛りつけで,徹底したエンターテインメント指向の冒険映画だ。では,キャスティングもオールスター勢揃いかといえば,リーダーの冒険家アラン・クオーターメインに名優ショーン・コネリーを配している以外は,あまり馴染みのない面々だ。こうした映画は人を育てるから,トム・ソーヤー役のシェーン・ウェストや女性ヴァンパイヤ役のペータ・ウィルソンなどは,これでブレイクすることだろう。 
       舞台は19世紀末の1899年のロンドン。街の様子も映像の雰囲気も,切り裂きジャック事件を描いた『フロム・ヘル』(2002年1月号)によく似ている。それもそのはず,原作のアラン・ムーアも製作のドン・マーフィも,20世紀フォックス作品という点でも『フロム・ヘル』と同じだった。既にこの映画の企画があり,主要セットや衣装を残しておいて流用したのかも知れない。 
       ロンドン中心部にある英国銀行が襲われ,超近代兵器の武装集団ファントムが海上都市の設計図面を盗み出す。このテロ集団により世界戦争が勃発するのを恐れた英国政府は,アフリカに滞在中の伝説的冒険家アラン・クオーターメインを訪れ,超人チームのリーダーとなってファントムと対峙することを依頼する。彼らは,ファントムによる欧州列強の極秘平和会議を妨害を阻止せんと,ネモ船長のノーチラス号に乗ってベニスに向かう…。というのが物語の骨子だ。 
       監督は『ブレイド』(98)のスティーブン・ノリントン。『ヤング・シャーロック/ピラミッドの秘密』(85)でSFXスーパバイザ,「エイリアン」シリーズでクリーチャ・デザインを手がけて来た経歴から,本VFX映画時評としてはそこそこ期待したが,その期待以上の映画に仕上がっていた。 
       まず,VFX以前に極端に誇張した人物や乗り物の造形に驚く。巨大で獰猛なハイド氏の姿形と潜水艦ノーチラス号のデザインは,我々がこれまでもっていたイメージと大きく異なる。前者は8月号の『ハルク』のようなCGではなく,エッジFX社がデザインした20kgもある人工装具のハイド・スーツを俳優のジェイソン・フレミングが着て演技している(写真1)。ご苦労なことだ。 一方のノーチラス号はとても潜水艦とは思えぬ装飾を施している(写真2)。19世紀を印象づけたかったのだろう。この潜水艦から降りて彼らが乗る豪華な車,ネモービルも統一したコンセプトによるデザインだ。ノーチラス号の大半はミニチュア撮影と背景の合成だろう。ベニスの街もミニチュア・セットで実現されているが,街のデザインもその中を走るラジコン・カーの撮影技術も大したものだ。「19世紀の想像力×21世紀の映像力」とは,よくぞ言った名コピーだ。 
       超人たちの活躍だけに,CGによる視覚効果シーンもフルに活用されている。不死身の2人の傷が瞬く間に治るシーンや,顔が崩れ骸骨と化すシーンは言うまでもなく,蝙蝠の大群,氷の世界,Mの別荘とその爆発炎上もディジタルVFXの活躍の場だ。ハイド氏のエッセンスを吸収して生まれた一回り大きなハイドはCGだろう。Cinefex誌のウェブサイトにはVFXスタジオの名前が7〜8社上がっていたが,エンドロールを見る限り,その倍の会社が関与していた。この映画時評を始めて以来最大の数だ。この映画に登場する超人たちそれぞれの技に合わせて,徹底した分業で実現されたのだろう。 
       この映画が,日本ではどのように宣伝し,どの程度ヒットするのか興味深い。この登場人物,このストーリーでは,日本人が魅力を感じるか疑わしく,かなり宣伝が難しいと思うからだ。それでも,一度見始めたら映画のテンポはよく,思わず身を乗り出して最後まで見入ってしまう。それでこそ娯楽作品だ.入場料払った分だけは十分楽しめる。 | 
  
 
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          | 写真1 人工装具のハイド・スーツは20kg | 
         
       
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              写真2 これが違和感覚悟のノーチラス号 
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