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DVD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2008年10月号掲載
   
  『アイ・アム・レジェンド』
 2枚組でDisc 1にも特典映像がある。アニメとコミックの中間のような映像(21分)があるが,別にどうということない。「メイキング」(全50分余)は,犬の特訓,メイク,兵器等の解説や撮影風景等で22もの小項目があるが,どれも大して面白くない。「ウィルスの猛威」(20分余)は,医学的な背景解説の教養講座だ。Disc 2に「衝撃の別エンディング」があるが,さほど衝撃でもなく,この終わり方もつまらない。本編も期待外れの駄作だったが,このDVDも語るに足らない。
 
   
  『スウィーニー・トッド』
 これも2枚組で,Disc2の特典は盛り沢山だ。最初の「ティム・バートン…の挑戦」(26分余)は,監督・主演が語る普通のメイキング。「ドキュメンタリー:悪魔の理髪師の真実」(約20分)は,彼の犯罪が実話かどうかの検証,「スウィーニー・トッドの舞台ロンドン」(16分余)は,18, 19世紀のロンドンに関する解説,「グラン・ギニョール劇場の歴史と伝説」(19分余)はフランスのホラー劇専門劇場に関する伝説で,歴史的背景に関する解説講座が並ぶ。特殊メイク班が担当した「メイキング:ノドを切り裂く」(9分弱)は,血しぶきの量や飛び方,死体の表情作りの工夫の紹介で,グロテスクだが,最もクリエイティブなパートだ。VFXの解説は全くないが.メイキングの中に若干グリーンバックでの撮影風景があるから,背景として登場するロンドン市街地は,かなりの部分がデジタル合成だと分かる。 
 
   
  『魔法にかけられて』
 2枚組。このDisc 1にもかなり特典映像がある。NG集,短編アニメの他に,「ファンタジーから現実に」があり,これは3つのシーンのメイキング映像だ(各5, 6分)。中では「舞踏会シーンの撮影秘話」がいい。「Special Making Disc」と称するDisc 2には,「4つの秘密」(約31分)と題した別のメイキングが1つあるだけだ。これだけで1枚使うのは贅沢だが,中身は濃い。手書き・実写・VFX・ミュージカルの4項目に関するメイキング映像だ。セル調アニメを絵コンテ代わりにして,実写演技を演出する点がユニークで,制作過程そのものが楽しい。CG技術は,ピップ(リス)とドラゴンの制作に関して語られている。これも悪くない。
 
   
 
   
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