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DVD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2007年3月号掲載
   
  『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
 2枚組。特典映像は10種類もあって多彩だが,いずれも長い。「製作計画」(1時間強)は,撮影風景は雄大で楽しそうだが,だらだらした語りが多く冗長だ。
「ディヴィ・ジョーンズとの出会い」(12分半)は,ILMによるDJのVFXメイキング。各俳優にマーカーを付けさせたマッチムーブ兼画像ベースMoCapで,ピアノ演奏シーン等を実現している。「クラーケンの創造」(10分弱)は,大タコの登場場面のVFXで,撮影現場も凄い。実写からCGへの切り替わりが絶妙だ。「映画からアトラクションへ」(13分)は,映画に合わせてのテーマパーク・アトラクションのリニューアルで,スパロウ船長のアニマトロニクス人形作りの様子が見ものだ。「撮影の舞台裏:ボーンケイジ」も楽しく,特典で映像として残したくなるのも理解できる。
 
   
  『森のリトルギャング』
 2枚組のDisc2には,脇役のハミーが中心の数編の短編アニメやそのメイキング,ゲーム等で計7本もある。メイキング(24分半)は盛り沢山だが.かなり子供向きだ。本欄の読者には特典としての魅力に欠ける。
 
   
  『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』
 1枚もの。特典は音声解説以外に8種類。「ドリフトの練習」(7:38)「ドリフト車のデザイン」(11:03)「本物のドリフトキング」(3:42)「日本での撮影」(9:48)等,VFXはないが,クルマファンには嬉しい映像だろう。
 
   
  『スーパーマン リターンズ』
 2枚組。「メイキング」は,2年弱の製作過程の同時収録で,3時間弱もある。最新の機材,大型のセット等,ハリウッド流映画作りがよく分かるが,長過ぎる!「よみがえるジョー=エル」(4分弱)は,故マーロン・ブランドの登場シーンの制作風景で,これは出色だ。旧シリーズの映像をベースに,R&H社のアニマルトーク技術でリップシンクを実現するなど,興味深い。
 
   
  『日本沈没』
 スペシャル・コレクターズ・エディションは3枚組で,7,140円もする。絵コンテ集,台本つきで厚さ5センチもあるが,もっとシンプルで廉価な2枚組が欲しい。
 メイキングは2種類ある。Disc2の樋口組(1時間弱)は撮影風景中心だが,中身が薄く,観る価値無し。一方,Disc3の神谷組(15分半)は特撮風景だが,こちらはコンパクトでためになる。Disc3では他に「視覚効果の記録」(30分余)があり,語りはだるいが,内容は豊富で努力のほどが分かる。「デジタルインターミディエイトの可能性」(10分余)は,スキャン後のトリミングと色処理等,この種の特典映像は珍しく,価値がある。最新科学の観点からの分析や旧作との比較も楽しい。ただし,いずれも旧作の方が迫力があるが…。
 
   
 
   
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