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DVD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2006年9月号掲載
   
  『チキン・リトル』
 1枚もの。「メイキング」は約18分。ディズニー伝統の2Dアニメの味を出すことに留意したことを強調しているが,苦労したはずの毛の表現等への言及は全くない。他はお子様向きの音楽とゲームだけで,特筆すべきことは何もない。
 
   
  『フライトプラン』
 これも1枚もの。「メイキング」(約38.5分)は5つのパートに分かれていて,「E.視覚効果」(7.5分)で,474機の外観は模型とCGの併用だと分かる。
 「474の設計」は約10分で,この飛行機のCADによる設計や機内撮影はなかなか興味深い。
 
   
  『キング・コング』
 ボーナストラックは予想通りの重量級だった。先行販売の「製作日記」(06年2月号)の続編で,当然話題はでポスプロ中心だ。全2時間40分通しモードの他に,週単位と話題別整理したINDEXがあり,これは親切だ。「視覚効果」関連は約28分で,アンディが演じるキングコングのMoCapはまるで講義風だ。デジタルダブル作りでは,ナオミ・ワッツそのものの精巧さに驚く。「ミニチュア」関連は20.5分。製作費も時間も実力もあるプロぶりに納得し,照明の当て方も参考になる。
 「続製作日記」とは別の2編,「NY1933」(約28.5分)は1933年の大恐慌時代を振り返る教養番組風,「スカル・アイランドの自然史」(約17分)は映画で想定した島をまるで実録風に語るSFで,共に見ものだ。
 
   
  『ALWAYS 三丁目の夕日』
 豪華版の7,140円と高価だが,129ページの小冊子や立体写真,ポスター等も付いている。「…舞台裏」(約70分)は製作背景と撮影日記で,やや冗長。「三丁目への入口?オープニングシーン誕生秘話」(33.5分)でもVFXの話題もあるが,さすがに山崎監督,期待通り「視覚効果」は別メニューでもどっさりあった。
 「視覚効果の裏側」(22.5分)は,ミニチュア製作,テクスチャ,ライティング,コンポジット等を白組スタッフが語るが,いくらDVDでも長い。もっとコンパクトに話せ!「視覚効果の秘密」(7分弱)は,ナレーションなし,音楽と字幕だけで綴るVFXシーンのメイキング。これはいいセンスだ。「Before After」(約19分半)は,処理前後の上下画面での比較だが,これはVFX全カットか。ここまで見せてくれるサービス精神に感謝しよう。
 
   
  『レジェンド・オブ・ゾロ』
 1枚もの。「撮影の舞台裏集」の中の「視覚効果」(6分弱)で,インビジブルショットが想像以上に多かった。炎の描き加えは見事だ。「究極の汽車遊び」(約12分半)は,Weta Workshop製の模型の汽車の爆発シーン撮影が中心だが,この模型の精巧さに驚く。
 
   
  『シン・シティ』
 Disc 2は多彩で「車について」「小道具について」「特殊メイク解説」など,いずれもな濃厚なエスニック料理風だ。「オール・グリーン・バージョン」は,VFXシーンすべての加工前の撮影映像を,10倍速で10分強で見せてくれるという驚くべき企画だ。「タランティーノの演出」(18分)「ロバート・ロドリゲスの料理教室」(6分)など,遊び心満載の悪ノリで,ちょっと普通の神経ではこの特典映像は消化し切れないだろう。
 
   
 
   
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