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DVD特典映像ガイド
   
O plus E誌 2006年6月号掲載
   
  『ファンタスティック・フォー』
 Disc 2の特典映像も多彩でその多くはFox Movie Channelでの映画宣伝用に作られたようだ。出色は「ビハインド・シーン:橋のシーンの撮影」(約8分)だ。ブルックリン橋のシーンの撮影に,バンクーバーの駐車場に60mのセットを構築し,周りは全部ブルースクリーンでデジタル合成で作ったという。本編の映画評ではCGのデザインセンスは酷評したが,このアクションシーンは秀逸だ。「ヒーローたちの誕生」は1時間37分もある本編並みの長さの番組で,企画,キャスティング,撮影風景等,メイキングのあらゆる要素が入っている。他に「アニマティックス」映像集も参考になる。
 付録についているコミックの小冊子も嬉しい。
 
   
  『SHINOBI』
 プレミア版は3枚組で\10,290もする。とてもこの映画にそこまで投資する気になれず,\3,465の1枚ものを買ったら,特典が何も入っていなかった。この値段をとるなら,何か少し入れろと言いたい。手頃な価格の2枚組みがあるべきなのに,邦画のDVDは高すぎる.
 
   
  『ブラザース・グリム』
 一般のメイキングは約14分。「ブラザース・グリムの映像マジック」(約8.5分)にSFX&VFXの解説がある。テリー・ギリアム監督はCGを避け模型を多用したかったというが,結構CG/VFXに頼っていて800カットもある。アニマトロニクス製の狼の顔が不満で,CGで作り直したというが,その割には余りいい出来ではない。本編の評でも触れたが,鏡の女王が壊れるシーンだけは秀逸だ。その制作の苦労がメイキングでもよく分かる。
 
   
  『ザスーラ』
 映画本編と同様「メイキング」の各編はいずれも充実した内容で,スタッフもキャストも楽しんで作った映画であることがよく分かる。「ザスーラへ急ぐ」(12分弱)は全部SFXの話。震度8級を起こす巨大ジンバルは見もので,家を破壊する撮影風景もすごい。模型やセットを揺らすことで,子役の迫真の演技を引き出している。
 2つ目の「正しい動き」(約14分)が一般的なメイキングで,後半の子供のスタントシーンは迫力だ。2人とも楽しんで演技している。「ソーガン ロボット 冷凍リサ」(16分余)は,それぞれのメイキングがたっぷりある。ゾーガンの大半はアニマトロニクス製だが着ぐるみもある。一方,ロボットの大半は,着ぐるみ+手だけCGだが,等身大やミニチュアのメカのもある。冷凍リサは本人をスキャンして作ったマネキンで,芸術品だ。
 
   
  『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
 2枚組。相変わらず大して面白くないゲームや子供向き解説も多いが,構成が分かりやすくなった。本編の3つの課題「ドラゴンの競技場」「湖」「迷路」と「ホグワーツ城」の4つに分かれ,前3者に6分余,10分弱,7分弱のメイキング映像があり,CG/VFX解説が充実している。3つ目にある「名前を言ってはいけない人」(11分余)も初めて姿を見せるヴォルデモート製作のメイキング映像で,悪くない。「ダンスパーティーの準備」も含め,4作目にしてようやく満足な特典映像になった。
 
   
 
   
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