 |
 |
 |
|
『ナイト&デイ』 
BD&DVDの2枚組だが,特典映像はBDに集中している。「ワイルド・ナイト&クレイジー・デイ」(12分半)は,数々の撮影風景と語り。オープンカーやバイクでの激走,屋根の上を駆け回る等,主演男優自身のスタント振りに驚嘆する。高速道路でのチェイス,大きなジンバルを使っての飛行機内での格闘等,メイキング映像もハイテンポで無駄がない。「スクリーンの中の世界旅行:ロケ撮影の魅力」(8分余)は,正に題名通りの内容。お金があっていいね。「ブラック・アイド・ピーズ&トム・クルーズ in ロンドン」(9分余)は,テーマ曲を歌ったヒップ・グループのステージへのトムの飛び入り出演の様子だ。映画には直接関係ないが,特典映像としては楽しい。「特別映像:サッカー編」は撮影中の余興だが,2人の運動能力の高さに驚く。「特別映像:ハプニング編」を入れるなど,映画本編同様,サービス精神に溢れた作りだ。
|
|
 |
|
|
|
『ミックマック』  
BDもDVDも単独販売。映像特典も同じで,SD画質しか入っていない。内容的にも,実質は「メイキング」(47分余)1本だけに等しい。複数の章で構成されているが,メニューはなく,個別の再生は出来ない。章単位でのスキップはできる。この監督ならではの製作記録であり,随所でジョークも多い。楽しそうな様子が伝わってくる。ディテールへの拘りもあれば,撮影中の火事発生のハプニングまで写っている。大きなクレーンでつり下げてのスタントシーン,枯れ葉を顔面に吹きつけるシーン等,見せ場を心得ている。ポスプロ工程や舞台挨拶もいい。音楽も入っていて,これだけでドキュメンタリー作品として成り立つレベルに達している。単に撮影記録を垂れ流しているメイキングが多い中で,何を見せたいか,しっかり選んで編集している。
|
|
 |
|
|
|
『キック・アス』  
本編BDと特典映像DVDの2枚組。今後はこの組合せが増えそうだ。そのDVDは,予告編と来日挨拶以外は「なりきりヒーローメイキング」だけだが,これが,4部構成で約2時間もある。本欄にとっての最大の見ものは,最後の「燃え上がる一同」(38分弱)中の約10分のVFXメイキングだ。プレビズ映像との関連も解説され,中身は濃い。コミックから実写に移行させるシーンは感激ものだ。音楽の話が延々15分余もあるなら,VFX解説がもっとあっていい。音を入れてから,カラー補正しているのは意外だった。この音を巡って,監督とスタッフが揉めている様子まで収録されている。
他は「限界への挑戦」(13分半)は企画から撮影開始まで,「××野郎を撃っちまえ!」(52分余)は撮影風景中心,「揺れ動く運命」(9分半)はコミコンでの8分間の試写上映が運命を変えたことなど。監督が色々語りたいのは分かるが,饒舌で長過ぎる。
|
|
 |
|
|
|
『ロビン・フッド』 
これも類似の構成の2枚組だが,BDにも特典映像がある。アートギャラリーがあり,PreVis映像がスライドショーで見られる。簡易なCGで余り高水準ではない。
特典映像だけのDISC2の中心は,「幾たびも立て~メイキング・オブ…」が62.5分,イントロ+3部構成だ。「伝説のはじまり:制作準備」(約16分半)は,ロケハン,オープンセット,衣装などで,弓や斧の制作などが興味深い。「仲間と共に:撮影の裏側」(29分半)では,前半の森の合戦シーンを,監督は12台のモニターで眺め,トランシーバーで指示を出しているのが印象的だった。長くて退屈なシーンも多々あるが,やはり最後の海辺の戦闘シーン撮影は凄かった。大人数と装備,ヘリも縦横に駆使した9日間の撮影は圧巻だ。「妥協なき戦い:編集から完成まで」(15分余)は,編集と音楽収録中心だ。結構楽しめるが,何でVFXの話が全くないのか,この点は当欄としては大いに不満だ。
|
|
 |
|
|