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(注:本映画時評の評点は,上から![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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進化するフルCGアニメにも2つの潮流が |
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12月号の本誌に間に合わなかったCGアニメ2本である。いずれも当然3D上映を前提として作られている。間に合っていれば,『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』と3本並べて語るところであった。それにしても,フルCGアニメが増えたなと感じる。当欄で取り上げたのは,一昨年,昨年が9本,今年10本であるから,微増に過ぎないが,メイン欄で取り上げず,短評に回したり,こうしてWebページ専用で取り上げる作品が増えているゆえの印象だろうか。いや,「フルCGだからといって,もはや特別視しない」と宣言してから数年経ち,紹介しない作品も増えたのに,今でもこの数をキープしているのだから,気合いが入った話題作が多いことも事実だ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
続編は難しいの典型例。絵と音に物語が負けている |
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前置きが長くなったが,上記のような観点から最新の2本を語ろう。まずは,2007年(2006年度公開作品が対象)のオスカー(長編アニメーション部門)を獲得した『ハッピー フィート』(07年3月号)の続編である。当然のことながら3D化しての再登場であり,予告編だけ見ても思いっきり製作費をかけてパワーアップしていることが分かる。メジャー中のメジャー,ワーナー・ブラザーズ傘下での看板CGアニメであり,前作のオスカーのご褒美なら当然だ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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副題に「踊るペンギン」が出て来るように,ペンギン全員のダンス・シーン,歌声がウリである。前作も前半はミュージカル仕立てであったが,2作目はそれがエスカレートしている。軽やかなタップダンスに似合った音楽が,激しいストリートダンスとラップ,かなり重厚で仰々しいミュージカルの様相を呈して来て,ファミリー映画にはやり過ぎと思えるほどだ。敢えて言えば,ミュージカル・ファンですら騒々しいと感じるほどだ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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という風に,各パートはそれぞれにパワーアップしているのだが,全体としてはバランスが悪く,今一つ乗れない映画だった。道化役,狂言回しは,オキアミだけでいいのに,空飛ぶペンギンのスヴェン(写真5)にもそれをやらせるから,まとまりが悪くなる。絵と音楽に物語が負けている。南極のペンギンだけの世界では,物語の展開が難しいのだろう。大ヒット作の続編は難しいという典型例だと感じた一作であった。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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さすがアードマンと感心する質感とギャグ |
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もう1本は,Sony Pictures Animation (SPA)製のCGアニメで,こちらは単独のオリジナル作品である。「アーサー・クリスマス」というのはサンタクロースを父にもつ少年の名前で,文字通りのクリスマスものだ。イブからは1ヶ月以上も前の11月23日に日米同時公開で,本編が直前まで届かないため,大阪での試写会はなかった。止むなく公開初日にの夕刻,3Dメガネ持参で京都のシネコンに出向いた。周りは小中学生と母親のファミリー層ばかりで,中年以上の男性はほとんどいない。子供連れの中に父親は見当たらない。では,全く女子供対象の童話風映画かといえば,ジャンル的にはその通りだ。ところが,これが実に良くできていて,凛々しく,テンポよく,ワクワクするものがある。映画として最も肝心なことをわきまえている。SPA作品として,これまでのベスト1だろう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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冒頭の映像はアーサーの部屋(写真7)だが,この室内の描写とセーターの質感に圧倒されてしまう。いやはや,文句なしに素晴らしい。3D効果も悪くない。悪くないどころか,絶品だ。冒頭だけでなく,全編を通じて本作の3Dは見やすく,何気ないシーンにも適度の3Dの飛び出し感,奥行き感が見事に演出されている(写真8) 。『アバター』(10年2月号)を別格とすれば,その後登場した数ある3D作品の中で,最も3Dで観る価値ある映画だと評価しておこう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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オペレーション基地の管制室内のデザイン(写真9)は楽しいし,旧式ソリも,ボートの質感も素晴らしい。これらはすべて,アードマンの参加によるものだろうか? 実のところ,良く分からない。CGアブジェクトの質感表現,照明,構図,カメラワーク等々が違うのだろうか? 随所にこれは一味違うなと感じることしきりであったが,厳密にはどこがどう違うのか,細部を記憶・記録し尽くせなかった。BD/DVDを購入してから,もう一度じっくり分析したい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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いずれにせよ,アニメ系の作品が,パフォーマス・キャプチャに走ることなく,ストップモーション(コマ撮り)アニメの手法を取り入れたことが大正解であったことは確実だ。映像の質だけでなく,テンポも良く,ジョークもクライマックスの盛り上げ方も冴えていた。日本の映画市場の中では,そう大きなヒットは見込めないのだろうが,多くの人々に楽しんでもらいたい映画だ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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