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(注:本映画時評の評点は,上から![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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CG/VFXで演出する異色西部劇2本 |
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夏休みのファミリー映画から,秋シーズンは衣替えのように大人がじっくり観る映画が増えるが,今月は短評欄で良作が目白押しだ。メイン欄はCG/VFXの意欲作,異色作が並ぶ。まず俎上にして比べるのは,異色の西部劇2本である。この2本は,公開日も配給会社も同じなら,CG/VFXは両作とも老舗ILMが担当している。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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原案・監督・製作は,『パイレーツ・オブ・カリビアン(POC)』シリーズ3作目までのメガホンをとったゴア・ヴァービンスキー。勿論,彼もCGアニメは初挑戦だが,何年も前から暖めていたネタで,CGならではの表現力で個性豊かなキャラを描きたかったという。ハリウッドの古き良き時代の西部劇好きという訳ではなく,1960年代のマカロニ・ウェスタン以来のファンらしい。主人公のランゴは「ジャンゴ」のもじりだとすぐ分かるし,この映画はエンニオ・モリコーネ調の曲をバックに始まる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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どうせならハシゴして『ランゴ』も観て欲しい |
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という異色の組合せだが,背景にはアメリカ人の,いやハリウッド映画人の西部劇への郷愁があると感じられた。設定は破天荒でも,町の美術セットはいずれもしっかり作り込まれていた(写真4)。もうそれだけで立派な西部劇である。2本を比べてみると,『ランゴ』が緻密な計算の上に創造性の高い映像作りを目指しているのに対して,『カウボーイ…』は題材の面白さを活かし切っていない感がある。二大スターの魅力は引き出せているが,エイリアンものの予定調和とはマッチしていない。危機感もカタルシスもない,中途半端な作品に終わってしまった。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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それでも,主人公の腕の謎の武器(写真5)は恰好良いし,UFOが地球人を吸い上げるシーン(写真6)や地下のシーンはILMらしい上質のVFXだ。ドリームワークス作品らしく,エイリアンは予告編には登場しないが,いつもの出し惜しみであり,終盤にしっかりその姿を現わす(写真7)。マザーシップが地中から上昇するシーンは圧巻だ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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造形という点では,『ランゴ』の方が数段上で,各キャラのデザインは目を見張る出来映えだ(写真8)。ビジュアル的には,『スター・ウォーズ』(77)のモス・アイズリーの酒場を意識した造形である。ジャバ・ザ・ハットそっくりのキャラを登場させるなど,遊び心も十分だ。それぞれの個性的なルックスの上に,俳優の表情や演技を見事に重ねている。リップシンクは完璧だから,この映画は絶対に字幕版で観ることを勧める。背景セットの作り込みも絶品であり,このデフォルメしたリアルさには,改めて「写実的」とは何かを考え直したくなるほどだ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ピクサーのCGアニメは良質だが,ジャンルとしては伝統のディズニー作品の枠を超えていない。FOXの『アイス・エイジ』,ワーナーの『ハッピー フィート』両シリーズも同類だし,ドリームワークス作品は観客年齢層を少し上げただけだ。本作の映像表現は,実写映画のSFX出身のILMならではと思わせるもので,新しい映画作りに一歩踏み出したように見える。日本では,俳優の知名度から『カウボーイ…』の方がヒットするだろうが,その帰りにハシゴして是非『ランゴ』も観て欲しい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(画像は,O plus E誌掲載分に追加しています) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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