![]() |
||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
||||||||||||
|
![]() |
![]() |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() ![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(注:本映画時評の評点は,上から![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
意欲・意図は理解できるが,この時代は馴染めない |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スケールの大きい,ちょっと大仰な映画を2本紹介しよう。まずは『紀元前1万年』。タイムトラベルしたSFものではなく,まともに表題通りの時代を舞台にしたドラマを描いたというから,映画史上でも初の試みだろう。いや,旧石器時代の人間に加えて,マンモスやサーベルタイガーが出てくる映画なら,フルCGアニメの『アイス・エイジ』(02年7月号)が記憶に新しい。そちらの設定は倍の紀元前2万年であるが,何にしろ,こちらは実写映画だ。1万2千年後の地球上に,そう簡単に適したロケ場所がある訳がない。当然,劇中に様々な視覚効果が使われていることは間違いないだろう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
物語は,邪悪な民族に奪われた愛する女性を救わんと,肉食動物と戦いながら旅を続ける若者の姿を描いている。いずれも無名の俳優だが,そりゃそうだ。こんな舞台に見慣れた俳優の顔が頻出したのではサマにならない。原始的な民族間対立の中でのアクション・アドベンチャーは,『アポカリプト』(07年6月号)によく似ている。約千年前のマヤ文明も1万年以上前の旧石器時代も,しっかり時代考証してリアリズムを追求しても,現代人には同じような印象に映るということだ。誰も見たこともない時代を描こうとした意欲は買うが,今一つ感情移入できないのは,この時代が馴染めないからだと思う。
となると,当欄として熟視すべきは,CG/VFXの出来映えだ。Double NegativeとMoving Picture Co.が主担当で,クリーチャーデザインはTatopoulos Studiosが請け負っている。であれば,クオリティが悪かろうはずがない。マンモスに負けず劣らず,サーベルタイガーも上出来だ(写真2)。『ナルニア国物語』(06年3月号)のライオン,『ライラの冒険』(08年3月号)の白熊を観てきた目には単なる延長線上に思えるだろうが,それでも凄い。 南アフリカとニュージーランドでのロケを行っているが,その背景に合成される古代都市の威容も特筆に値する(写真3)。ピラミッドや巨大宮殿はフルCGではなく,一部は精巧な模型のようだが,そこに合成されるマンモスや古代人の数が,これまた凄い。構図もカメラワークも秀逸だから,相当PreVizで試した結果なのだろう。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
豪華絢爛・雄大さで脅すのも,ここまでくれば立派! |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
もう1本の紹介は簡単に留めるが,こちらもラインナップ豊富なワーナー・ブラザース配給作品だ。『HERO』(03年9月号)『LOVERS』(04年9月号)でお馴染のチャン・イーモウ監督がメガホンをとる。彼は,北京オリンピックの開会式の演出を担当しているという(写真4)。この映画の豪華絢爛,雄大さを観れば,ただですら巨大ショー化する開会式の様子が容易に想像できる。といっても,この映画の初公開は2006年で,米国では昨年のアカデミー賞で「衣装デザイン賞」にノミネートされている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
とにかく豪華絢爛で,衣装も内装もギンギラギンである(写真6)。中国映画らしい国威を示すスケールで,大きいことはいいことだと押してくる。虚仮威しもここまでくれば立派で,映画らしい映画だと断言できる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(画像は,O plus E誌掲載分から追加しています) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
▲ Page Top | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |