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アクションもVFXも新感覚,ゲーム世代向けの痛快作 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
試写日程の都合で,先月号で収録できなかった。この号が出る頃には,公開後かなりの日が経っているだろうが,取り上げておきたい映画だ。題からして躍動感を感じるゲーム世代向けのアクション・ムービーである。 批評家受けはせず,それでいて一般観客相手には結構ヒットするタイプの映画と想像していたが,試写を観ての感想は全く変わらず,興行成績も批評家の評点も正にその通りだった。この映画の想定観客は,独身男性の集団か,もしくは若いカップルだろう。映画館での上映期間中は,レディース・デイのシネコンでは小さなスクリーンに移されるが,後日レンタルビデオ店の棚には断トツ1位の座をキープすると予想しておこう。 アイディアも題もシンプルで,地球上のどこでも,頭に描いた地点に瞬間移動(テレポート)できるという超能力者が登場する。一瞬にしてジャンプするから「ジャンパー」である。原作はスティーヴン・グールドによる同名小説(早川書房刊)で,映画中では明言されていないが,ジャンパーには10箇条のルールがある。古代より,彼らの能力が世界の脅威となることを恐れ,ジャンパー抹殺を図る精鋭戦士の組織「パラディン」が存在し,数千年に渡って戦いを続けてきたという設定である。 監督は,『ボーン・アイデンティティ』(02)『Mr. & Mrs. スミス』(05)のダグ・リーマン。なるほど,スピード感溢れるアクション映画にはうってつけの監督だ。過去の作品のいずれよりもスピーディに,この映画を描いている。主演のジャンパー,デヴィッド・ライス役は,『スター・ウォーズ』シリーズでアナキン・スカイウォーカーを演じたヘイデン・クリステンセン。少し影のあるチョイ悪のこの役もピッタリだ。途中から登場するジャンパー仲間のグリフィンには,『リトル・ダンサー』(00)のジェイミー・ベル。デヴィッドが想いを寄せるヒロインのミリーは,この映画が日本初公開となるレイチェル・ビルソン。助演陣は,パラディンのローランドにサミュエル・L・ジャクソン,デヴィッドの母親メアリー役にダイアン・レインという布陣である。 何しろ世界中どこへでも瞬間移動するので,痛快極まりない。エジプトのスフィンクスの上にいたかと思えば,ロンドンのビッグベンに登場する(写真1)。NY,パリ,ローマ,リオといった大都会の他,キリマンジェロの山頂で昼寝し,モルディブやフィジー諸島ではサーフィンを楽しみ,チェチェンでは戦闘にも巻き込まれる(写真2)。その他,キューバ沖,サハラ砂漠,アマゾンなどにも登場するが,中国へなどは行かず,東京に現れてくれたのが嬉しい(写真3)。銀座,新橋,渋谷,新宿から,お台場,秋葉原までが,しっかり舞台となっている。 |
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まるで世界観光旅行だが,その中で実際にロケを行なったのは,NY,ロンドン,ローマ,東京だけのようだ(写真4)。即ち,撮影済みの映像さえあれば,後はデジタル合成でいくらでも世界各地に登場させることができる。同様に,サハラ砂漠の隠れ家にロンドンのダブルデッカーを出現させるのも,CG/VFXのなせる技だ(写真5)。最近のVFX技術をもってすれば全く驚くに値しないが,特筆すべきは,ジャンパーの移動前後の処理の見事さだ。伝統的な「Freeze and Action」(他の俳優が動きを止めている間に,ある俳優が出たり入ったりする)に,うまくデジタル加工で残像や空間の歪みを加えているシーンが目立った。VFXの主担当は,Weta Digital社だが,他にHydaux,Lola Visual Effects,Sandbox VFXなど,10社弱が参加している。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(画像は,O plus E誌掲載分から削除・追加しています) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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