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『ブラック・スワン』  
BD+DVD+デジタルコピーの3枚組。特典はBDに入っている。「メイキング・オブ…」は3章構成で,全部観ると49分かかる。第3章(12分半)が丸ごとVFX解説だった。映画全体の中での比率は少ないが,いずれも印象的なシーンで,解説は丁寧だ。黒鳥への変身シーンは,羽の形に至るまでしっかり準備されている。肌の蕁麻疹,手が羽になるシーン,楽屋での鏡の使い方など,中身は濃い。他の章もメイキング映像として見応えがあり,この監督は好感が持てる。時間があれば,どっさりあるインタビュー集を堪能すれば良い。
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『アジャストメント』 
デジタルコピーつきのBD。このバージョンにのみ特典映像が付いているが,種類は多くない。「ニューヨークを駆け抜けて」(約7分半)に少しだけVFX解説がある。ドアを抜ける仕掛けの種明かしで,VFX だと思ったら本物もあった。テンポが良く,短いがいいメイキングだ。「リース役へのアプローチ」(7分余)は,ダンサー役のヒロインの徹底特訓の模様で,結構すごい。
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『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』  
DVD+BDの2枚組。他のセットでも特典映像はBDのみの収録だ。こちらの「メイキング・原子の子供たち」は7章構成,全部で約70分ある。当欄お目当ての「視覚効果の舞台裏」(約10分半)は,伝説の人物ジョン・ダイクストラが今も現役で関わった数々のVFXメイキングを,駆け足で見せてくれる。なるべく素材は実写で撮っておくという方針ゆえに,撮影は大掛かりだ。プレビズも多用している。沢山のスタッフが色々なシーンを見せながら語るが,もう少し技術解説が欲しかった。
他では「スタイリッシュな美術」(10分弱)が出色だ。参考映像として,ショーン・コネリー演じる007のシーンが出て来るのも嬉しい。「特殊メイク秘蔵映像」(10分強)「コスチュームができるまで」(8分半)はほぼ題名どおり,予想通りの出来映えだった。
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『スカイライン ―征服―』  
BD1枚もの。「Hydraulx社に日本のカメラが潜入!!」(30分半)では,監督であり,創業者のストラウス兄弟が自社内各部門を案内しながら,映画そのものとVFX制作過程を解説する。低予算での作り方の本音やVFXスタジオの現状がよく分かる。フレンドリーかつ有益だ。
「プレビズ映像」は主要シーンのPreVisが約10分もあるが,じっくり分析したい人以外には退屈だ。
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