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『スター・トレック』  
2枚組。「人類未踏の地へ」(17分弱)は,普通のメイキング映像だが,音楽とテンポがいい。熱烈ファンのトレッキーも新しいファンも満足させようという情熱と魅力に溢れている。スタッフがファンとともに大切に作り上げた作品だということがよく分かる。「キャスティング」(29分弱)はちょっと長いが,1人ずつ丁寧に語られている。焦点となるのは,勿論ニモイとクイントの新旧スポック役だ。「異星人」(16分半)はマニア向きだが,メイク中心でVFXは僅かだ。バルカン星人の耳と眉は,皆やってみたくなるだろう。敵役のロミュラン人のメイクもしっかり語られている。「音楽」(6分余)は,かつてのメロディを活かしつつ新しい活気を吹き込もうとし,成功している。この映画全体に通じるマインドだ。全体としては,もっとVFX解説が欲しかったが,それが唯一の減点対象だ。未見だが,Blu-ray版には,「新たなビジョン」「宇宙船」「衣装と小道具」等の特典映像も入っているようだ。
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『ターミネーター4』  
意外にも1枚ものだったが,特典数は少ないながら,内容は充実している。「T4が作り出した世界」(19分)は,前3作からの再発進の方針や各ロボットのデザインなどが中心で,CGシュワの制作過程もあるが,後述の「フォーカスポイント」との重複が多い。セットやロケでの金のかけ方はいかにもハリウッド大作だ。「モトターミネーターができるまで」(8分半)は,本作のセールスポイントであるバイク型ロボットのデザイン&制作過程だ。バイクを運転するスタントライダーを抹消した映像とCGで描いた映像を併用しているが,ここはもう少し詳しく語って欲しかった。「フォーカスポイント」は,「デジタル処理について」「研究所の爆破シーン」「伝説のターミネーター」「特殊メイクについて」等の11編の技術メイキング集で,全部で30分弱ある。iMoCapスーツでのトラッキング等,本欄読者は必見だ。
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『モンスターVSエイリアン』 
2枚組。ただしDisc 2は,脇役キャラにボブが活躍する短編アニメ『ボブのびっくりバースデー』(13分半)の2D版&3D版を中心に,3Dゲームやカラオケ映像等が入っているおまけディスクだ。Disc 1中にある「メイキング・オブ…」では,カッツェンバーグ御大はじめスタッフが3D映画の可能性を熱っぽく語る。別に「新世代の3D」(6分余)もあるが,上記と重複が多い。3D映像の原理や3D制作ツールも語られているが,あまり面白くない。制作陣が自分たちの3D初体験を記録しているだけで,視点が顧客に向いていない感じだ。
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